未経験から美容部員になる方法を徹底解説!求人の探し方も知っておこう

美容部員・ビューティーアドバイザー

まずは、美容部員(ビューティーアドバイザー/BA)についての基礎知識を把握しておきましょう。
以下で、美容部員の具体的な仕事内容や年齢制限があるのかなどをご紹介します。

トレンドのコスメや化粧品などを取り扱う美容部員の仕事は、美容に興味がある方なら、一度は憧れたことがあるでしょう。しかし、高卒や未経験から美容部員になれるのか?全く関係のない職種からでも転職できるのか?と疑問に思っていませんか?

結論、未経験からでも美容部員にはなれます。ただし、未経験から美容部員になるためには、いくつかのポイントがあります。そこで今回は、未経験から美容部員になるための方法やポイントについて解説。ぜひ、美容部員へ就職・転職する際の参考にしてください。

▶️この記事で分かること
・未経験から美容部員になる方法
・未経験者歓迎の美容部員求人情報の見つけ方
・美容部員への転職を考える際の5つのポイントなど

美容部員とは

  • ●美容部員の仕事内容
  • ●年齢制限はある?
  • ●美容部員にはノルマはある?
  • ●美容部員の給料は

美容部員の仕事内容

美容部員の仕事内容は、コスメや化粧品の知識やスキルを有して、お客さまに製品の選び方やアドバイスを行いながら、販売することです。主に、百貨店・化粧品専門店・ドラッグストアなどに在中しています。

製品を売るためには、美容部員がお客さまとのやりとりの中でニーズを見出し、それに応じて最適な製品を提案することが大切です。美容部員にはコミュニケーションスキルや、製品の正しい知識など、さまざまなスキルが求められます。

年齢制限はある?

美容部員・ビューティーアドバイザー

美容部員には年齢制限はありません。そもそも美容部員に限らず、雇用対策法では、求人募集や採用における年齢制限は禁止されています。定年の定めがある場合や新卒採用、法律で年齢制限がある場合などは、例外的に年齢制限が認められていますが、基本は年齢を理由とした不採用は認められません。

そうは言っても、30代・40代から新たなキャリアとして美容部員を目指すにはハードルが高く感じる方もいるでしょう。しかし、実際に30代・40代からの転職で活躍している美容部員もいます。具体的には、FANCLでは、未経験の30・40代からでもチャレンジしやすいようです。(※1)

なお、美容部員の平均年齢は42.6歳です。

参考
厚生労働省「募集・採用における年齢制限禁止について」
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「化粧品販売/美容部員」

(※1) FANCL「40代からの私のチャレンジ」

美容部員にはノルマはある?

美容部員のノルマは、2023年時点では、ほとんど撤廃されています。もちろん、目標設定はありますが、達成できなかったからといって、罰則があるわけではありません。

美容部員は、販売が主な目的です。そのため通常は、月ごとに売り上げ目標が設定され、それに向かってチームや個人で頑張っていくこととなります。ただし、最近では、売上目標だけに頼らない評価制度を導入する企業も増えてきています。

売上の数字だけでなく、お客さまへのサービスや販売のプロセスなどへの評価も行われるようになってきました。売上達成時には、インセンティブが発生するなど、美容部員たちのモチベーションをあげる配慮を行っている企業もあります。

以上のように、美容部員にはノルマはありませんが、評価制度はあるというわけです。

美容部員の給料は

美容部員 給与 年収

令和5年度時点での美容部員の全国平均年収は、357.7万円です。ただし、美容部員にはさまざまな雇用形態があるため、働き方によって年収は大きく変わってくるので注意しましょう。また、地域でも差があります。

求人ボックス給料ナビのデータでは、雇用形態・地域別での給料が紹介されています。

雇用形態
派遣社員平均時給1,396円
アルバイト・パート平均時給1,028円
正社員平均年収365万円
地域正社員の年収
関東361万円
関西349万円
九州334万円
北海道366万円

以上のデータから分かるように、雇用形態や働く地域によって、給料には差が出るでしょう。

参考

厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「化粧品販売/美容部員」

求人ボックス給料ナビ「美容部員の仕事の年収・時給・給料」

本当に未経験からでも美容部員になれるの?

美容部員にはさまざまなスキルが求められることを先述しましたが、本当に未経験からでもなれるのでしょうか?未経験でもなれる理由は以下の2つです。

  • ●資格は必須ではない
  • ●未経験のほうが歓迎される場合もある

なお、実際に厚生労働省のデータでは、、51.6%の現役美容部員が、「入職前の実務経験は特に必要ない」と答えています。

以下で、未経験からでも美容部員になれる理由をもっと深く説明します。

参考|求人ボックス給料ナビ「美容部員の仕事の年収・時給・給料」

資格は必須ではない

未経験から美容部員になれる理由の1つ目は、美容部員には資格は必須ではないためです。美容部員に必要なスキルや知識は、入社後の研修やトレーニングプログラムで身につけられることが多いです。

美容部員は学歴や資格の有無よりも、コミュニケーションスキルやお客さまへのサービス精神など、人間的な能力が求められます。ただし、転職を有利に進めたい方や、将来的なキャリアアップを目指している人は、資格を取得するのもおすすめです。

美容部員の資格については下記の記事でご紹介しています。

関連記事美容部員に資格は必要なの?有利になる資格や取得方法について解説!

未経験のほうが歓迎される場合もある

美容部員・ビューティーアドバイザー

2つ目の理由は、美容部員は未経験のほうが歓迎される場合もあるからです。例えば、以下のような理由で、未経験が歓迎されます。

  • ●新しい視点やアプローチの可能性がある
  • ●新鮮なエネルギーと意欲がある
  • ●自社の教育やトレーニングを吸収しやすい

未経験者には、経験者にはない新しい視点があるため、チーム内に新たなアプローチをもたらす可能性があります。未経験者ならではの、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想が期待されているのです。

また、新鮮なエネルギーと意欲を持つことも歓迎される理由の1つです。未経験者だからこそ、自社の教育やトレーニングを吸収しやすく、企業の価値観にもすぐに順応します。

以上のような理由から、未経験者を積極的に採用する企業もあるのです。

未経験から美容部員になる3つの方法

未経験から美容部員になるには、どうしたら良いのでしょうか。具体例の一部とはなりますが、主に以下の3つの方法が考えられます。

1.未経験歓迎の求人に応募する
2.資格をとったり専門学校に通ったりする
3.キャリアパートナーに相談してみる

求人の探し方は後ほど詳しくご紹介します。

  1. 未経験歓迎の求人に応募する

未経験から美容部員になるためには、「未経験歓迎」「未経験OK」などと書かれた求人を選んで応募しましょう。このように書かれている求人は、未経験者を積極的に採用し、入社後の研修が充実している可能性が高いです。

今まで自分が培ってきたコミュニケーションスキルや丁寧な所作など、経験以外に求められる部分をアピールできると良いですね。

  1. 資格をとったり専門学校に通ったりする

未経験から美容部員になる自信がない方や、全く別の職種からの転職などの場合は、資格を取得したり美容部員向けのコースがある専門学校に通ったりするのも良いでしょう。

学校によっては、大手ブランドと連携している場合もあり、卒業後の就職が決まりやすい場合も。また、在学中から実際の現場で実務経験が積めるため、自信を持って就職できるでしょう。

資格を取得する場合は、美容部員に関連する資格をとるのがおすすめです。美容部員に必要な知識がゼロな状態からよりも、自信につながるかもしれません。

美容部員の資格に関して詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事美容部員に資格は必要なの?有利になる資格や取得方法について解説!

  1. キャリアパートナーに相談してみる

キャリアパートナーとは、求人・転職支援サイトなどで相談できるアドバイザーです。学校に通わず、独学で未経験から美容部員になる場合、相談できる相手がなかなか見つからないでしょう。そんなときは、求人・転職サイトのキャリアパートナーなどに、壁打ち相手になってもらいましょう。

話しの中から、マッチする求人を紹介してもらえたり、自分の適性を考えるきっかけになったりと、メリットがたくさんあります。未経験から美容部員を目指している方は、1人で抱え込まずに気軽に相談してみてくださいね。

未経験者歓迎の美容部員求人情報の見つけ方

美容部員 未経験

美容部員の求人には、「未経験者歓迎」「未経験者OK」などと、書かれた求人があります。しかし、本当に未経験でいいのか疑ってしまう方もいますよね。

そんな方に向けて、本当に「未経験歓迎」の求人情報を見つけるポイントをご紹介します。

  • ●「研修あり」と書かれている求人をチェックする
  • ●先輩社員のインタビューなどをチェックする
  • ●経営基盤がある歴史が長い企業をチェックする

「研修あり」と書かれている求人をチェックする

求人情報に「入社後の研修がある」と書かれている企業は、未経験者を積極的に採用している可能性が高いです。
例えば、大丸松坂屋百貨店/CHANELの求人を見てみると、以下のように、「しっかりした研修がありますので、未経験の方も歓迎」と書かれています。

以上のように、研修制度を設けていることが明記されている求人は、本当に未経験者を歓迎してくれる場合が多いです。
ぜひ、研修制度があるかどうかチェックしてみましょう。

先輩社員のインタビューなどをチェックする

先ほどご紹介したFANCLの先輩インタビューと同様に、未経験者から美容部員として活躍している先輩がいるかどうかなどをチェックするのも良い方法です。
業が直接提供しているインタビュー内容も良いですし、以下のように、求人サイトを利用して美容部員になった先輩のインタビューも参考になります。

気になる企業や利用を検討している求人サイトで紹介されている先輩のインタビューも参考にしましょう。

経営基盤がある歴史が長い企業をチェックする

歴史が長く、安定した経営基盤を持つ企業は、未経験者でも長期的に安心して働ける可能性が高いです。
業界での信頼性や評判を確認し、経営が安定している企業を選ぶことが重要です。

例えば、敏感肌プレミアムコスメを中心に販売している「ETVOS」。
ETVOSは、LVMH系投資ファンドから手厚い投資を受けており、今後ますますの活躍が期待されている企業です。そんなETVOSでは、美容部員向けの研修制度も充実しています。

  • ●新人トレーニング
  • ●OJTトレーニング
  • ●プロモーショントレーニング
  • ●スキルアップトレーニング

以上4つのトレーニングを中心に、美容部員のキャリアに合わせた研修が充実しています。本当に未経験歓迎の求人かどうか見極めるためには、経営が安定している企業を選ぶと良いでしょう。

参考:ETVOS「研修制度(ビューティーアドバイザー向け)」

美容部員への転職を考える際の5つのポイント

未経験から美容部員へ転職を考えるとき、未経験が歓迎されるかどうか以外にも、以下の5つのポイントを押さえて求人を選びましょう。

  1. ブランドのイメージで考える
  2. 商品の魅力で考える
  3. 待遇や条件で考える
  4. ブランドの教育方針や研修制度で考える
  5. 職場の雰囲気で考える

ポイントを押さえて選んだ求人なら、あなたにマッチする可能性も高いので、採用される確率も高まるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

  1. ブランドのイメージで考える

ブランドで働くイメージは、おしゃれで魅力的で、百貨店の中でも目を引く存在として憧れるでしょう。しかし、実際に現場に出てみると、非常に忙しかったり体力を消耗したりして、外から見たイメージとのギャップを感じることがあります。

そのため、短絡的なブランドへのイメージではなく、なぜそのブランドに共感するのか、コンセプトや価値観が合うのかをしっかり考える必要があるでしょう。

特に、人気ブランドは常に賑わっていることが多いため、激務である可能性も高いです。以上のように、ブランドに対するイメージからさらに深いところで、働いたときのことを想像してみましょう。

  1. 商品の魅力で考える
美容部員 商品の魅力

商品の魅力を感じるかどうかで転職先を選ぶ方法もおすすめです。最近は、デパコス(百貨店コスメ)からプチプラコスメまで、多様なジャンルの商品があります。

美容部員になる人の理由はさまざまですが、自分の悩みを解決してくれた商品を他の人にも伝えたいという思いから美容部員を目指す場合も多いです。

自分が魅力を実感している商品であれば、お客様に自信を持って提案できます。そのため、商品への愛着や信頼感があると、結果として入社後も活躍できるでしょう。

モチベーションを持ち続けられる傾向もあります。以上のように、商品に魅力を感じるかどうかで転職を考えるのもおすすめです。

  1. 待遇や条件で考える

待遇や条件は、未経験の方にとっては特に重要なポイントです。

一時的な勤務であれば、憧れのブランドで働く自分に満足できるかもしれませんが、長期的なキャリアを考えるのであれば、求人の待遇や労働条件が本当に自分に合っているかどうかも検討するべきです。

美容部員は給与が低いというイメージもありますが、最近は大手メーカーを中心に待遇が向上しています。美容部員に転職して、長いキャリアを目指したい方は、待遇や条件もしっかり検討しましょう。

  1. ブランドの教育方針や研修制度で考える
美容部員

未経験から美容部員への転職を検討する場合は、ブランドの教育方針や研修制度の有無で考えるのも重要です。入社後にどのような支援があるかで、未経験者でも活躍できる人材と成長できるかそうでないかが変わってきます。

一部のブランドでは、宿泊型の数週間の研修などもあり、新人定着率を高めることに力を入れています。一方で、数日間の基礎研修だけで即戦力として配属するスタイルのブランドも。基礎研修だけの場合は、店頭での実務経験がないと、現場で苦労する場合もあります。憧れの美容部員に転職したのに、仕事が苦痛になってしまうと、すぐにやめることになってしまうかもしれません。

以上のように、未経験から美容部員への転職を成功させたいと考えている方は、教育プログラムが十分にあり、その内容が適切であるかどうかをしっかりチェックしましょう。

  1. 職場の雰囲気で考える

美容部員が働く環境は、仕事を探すときにはあまり注目されません。しかし、入社後に「職場の雰囲気」が退職の主な理由になることが多いのも事実です。特に、百貨店や化粧品売り場では、狭いスペースに多くのスタッフが在中する場合もあり、1人の醸し出す雰囲気や行動が全体の雰囲気に影響を及ぼすこともあります。

忙しい時間帯などでは、ピリピリした空気感になることも珍しくありません。また、女性特有の人間関係もあるので、結果として、新入社員の入れ替わりが頻繁に起こる職場もあります。美容部員としての働きやすさに直結する職場の雰囲気は、事前にしっかり調査しましょう。具体的な調査方法は、以下の記事をご覧ください。

関連記事|美容部員の職場は怖い?いじめはあるの?美容部員の本音を徹底調査!

まとめ

未経験から美容部員になるのは可能だということが分かりました。未経験から美容部員として活躍するためには、ただ内定をもらうことがゴールではありません。就職先の企業が、入社後に未経験者をしっかり教育してくれるかどうかを見極めることが大切です。

また、必要に応じて、美容部員になるためのスキルや知識を身につけたり、求人・転職サイトのキャリアパートナーに相談したりしましょう。