美容部員に資格は必要なの?有利になる資格や取得方法について解説!

美容部員 資格

美容部員は「ビューティーアドバイザー」とも呼ばれる、コスメや化粧品などを販売するショップ店員のことです。
メイクや美容などに興味のある方にとっては、一度は憧れたことのある職業かもしれません。

そんな憧れの美容部員に転職したいと考えたとき、資格は必要なのか?と気になっている方もいるでしょう。

結論、美容部員になるためには、資格は必須ではありません。
しかし、未経験から転職するとき、持っていると有利になる可能性の高い資格はあります。

今回は、憧れの美容部員になるためには、どんな資格を持っていると有利になるかを解説します。

▶️本記事を読むと分かること
・美容部員になる際に有利になる資格美容部員に求められるスキル
・美容部員を目指して勉強する方法やおすすめの学校など

美容部員になるには資格が必要?資格なしでも働けるか

美容部員 資格

冒頭でもお話ししたように、美容部員になるためには特別な資格は必要ありません。
美容部員になりたいという熱い思いがあれば、誰でも挑戦できる仕事です。もちろん未経験でも、採用試験に合格すれば、美容部員として働けます。

むしろ、柔軟性の高い未経験者を積極的に採用する企業も多いです。
専門知識やスキルよりも、コミュニケーションが重視されることも少なくありません。

とはいえ、美容部員には求められるスキルがたくさんあるため、キャリアアップを図りたい方や転職活動を有利に進めたい方にとっては、資格を取得しておくことで、それが強い味方をしてくれるかもしれません。

美容部員には、どんなスキルや知識が求められるのでしょうか。
資格の取得を考えている方も考えていない方も、求められるスキルや知識を把握しておくことで、今後の進む道が見えてくるかもしれません。

以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

美容部員に求められるスキルや知識

美容部員 未経験

美容部員に求められるスキルや知識は、主に以下の通りです。

  • ●メイクのスキル
  • ●販売する化粧品の知識
  • ●コミュニケーションスキル
  • ●営業スキル
  • ●ビジネススキル

それぞれのスキルを詳しく解説します。

メイクのスキル

1つ目は、お客さまにメイクを施すスキルです。美容部員の重要な役割の1つは、お客さまを自社製品で美しくすること。

しかし、対応するお客さまは、ほとんどの場合が初対面です。初対面の人にメイクをするとなると、瞬時に相手の肌色・顔の形などを把握し、それに合わせた似合うメイクをしなければなりません。

美容部員のメイクスキルが高ければ、お客さまの満足度も高まり、製品の購入につながる確率も高まります。

また、メイクのトレンドは常に変化しているため、お客さまのニーズに応えるためには、美容部員がトレンドに敏感である必要もあるでしょう。

以上のように、美容部員は、お客さまと信頼関係を築き、製品を効果的に販売するために、高度なメイクのスキルが必要なのです。

販売する化粧品の知識

美容部員・ビューティーアドバイザーとは

2つ目は、販売する化粧品の知識を持っていることです。
自社製品の成分・効果・適切な使用方法などをしっかり把握していることで、お客さまに的確なアドバイスができます。的確なアドバイスは、お客さまとの信頼関係を築くために必要な要素の1つです。

化粧品の知識が豊富であることで、お客さまとの信頼関係を築けるでしょう。

コミュニケーションスキル

美容部員 なるには

3つ目は、コミュニケーションスキルです。美容部員は、お客さまとの対話のなかでニーズを発見し、的確なサービスを提供するという役割があります。一方的に商品を紹介しても、なかなかお客さまの心には響きません。

しかし、お客さまのニーズをしっかりキャッチして製品の提案をすることで、購入につながる可能性が高まります。

コミュニケーションスキルを磨いて、お客さまが本当に求めていることを引き出しましょう。

営業スキル

美容部員・ビューティーアドバイザー

4つ目は、営業スキルです。コミュニケーションスキルがあったとしても、ただ単にお客さまと会話を楽しんでいるだけでは、製品は売れません。
会話のなかでニーズを引き出し、お客さまが自然な流れで購入したいと感じるよう、促す必要があります。

ただし、あからさまにお客さまが営業を受けていると感じると、購買意欲がなくなる場合もあるので、注意しましょう。

ビジネススキル

5つ目は、ビジネススキルです。どの職場でも共通することですが、社会人としてビジネスマナーは欠かせません。
具体的には、接客や商品の説明方法、電話対応の仕方などの基本的なビジネスマナーが必要です。お客さまと信頼関係を築くためには、不快な気分にしないよう、細心の注意を図る必要があります。

ビジネススキルを身につけて、1人の社会人として恥ずかしくないような立ち振る舞いを心がけましょう。

資格を取得すると転職活動に有利になる!

美容部員に資格取得は必須ではありませんが、資格を取得することで、美容部員として即戦力になれることを証明できる可能性があります。そのため、資格を持っていると、転職活動に有利になるでしょう。

以下、美容部員の転職活動やキャリアアップに有利になる資格です。

  • ●日本化粧品検定(コスメ検定)
  • ●美容師免許
  • ●コスメマイスター
  • ●日本メイクアップ技術検定
  • ●スキンケアマイスター
  • ●メイクセラピー検定

それぞれの資格について詳しくご紹介します。

日本化粧品検定(コスメ検定)

日本化粧品検定は、美容関係者や一般の方々、学生などを対象に、化粧品や美容に関する知識の普及と向上を目指した検定です。この検定は、年2回(5月と11月)開催され、無料で受験可能です。

検定内容は、

  • ●化粧品の基礎知識
  • ●美容の皮膚科学
  • ●法律

など、美容のスペシャリストが必要とされる幅広い知識が問われます。日本化粧品検定は、美容業界・関連業界の人々からの認知度も高く、専門知識の向上とキャリアの発展に役立つ資格として知られています。

参考:日本化粧品検定

美容師免許

美容師 美容部員 資格

美容師免許は、美容業界でのキャリア形成に欠かせないと言える国家資格です。ただし、美容師免許を取得するためには、養成学校を卒業する必要があるため、時間もお金も努力も必要になります。

とは言え、美容師免許を取得すると、美容業界の幅広い分野で活躍できるので、役立つことは間違いないでしょう。もちろん、コスメ業界でも高い評価を受けているため、美容部員としてのキャリアアップにつながる可能性もあります。

コスメマイスター

コスメマイスターは、化粧品業界に関わるうえで、必要とされる専門知識を得ることを目的とした試験です。Web試験で行われ、いつでも好きな時間に受験できます。80%以上の正解率で合格し、合格すると写真付きの資格カードが発行されます。資格証明書などは有料で発行でき、ピンバッチも購入可能です。

資格の有効期限は3年。3年経つと、更新試験を受ける必要があります。

コスメマイスターに合格することで、化粧品の知識があることをアピールできるでしょう。

参考:日本コスメティック協会

日本メイクアップ技術検定

2020年4月より、「メイクアップアドバイザー検定試験」が「日本メイクアップ知識検定試験ベーシック」となりました。

メイクアップ・スキンケア・化粧品・皮膚・顔分析・メイクアップ修整方法などの幅広いメイクアップ知識をマークシート形式の筆記試験で行います。

Web受験もあり、会場受験と好きなほうを選択可能です。

参考:一般社団法人JMA「日本メイクアップ知識検定試験」

スキンケアマイスター

スキンケアマイスターとは、美容を科学的視点で学びたい人向けの検定です。美容業界で働きたい人から、美容関連業界の人などを対象としています。主催している団体は、日本コスメティック協会で、コスメマイスターと同じです。

スキンケアマイスターは美容全般についての知識、コスメマイスターは化粧品にフォーカスを当てた知識が学べます。

スキンケアマイスターもWeb受験で、好きな時間に受験可能です。

参考:日本コスメティック協会

メイクセラピー検定

メイクセラピー検定は、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法に関する検定です。一般社団法人メイクセラピストジャパンが主催しています。美容業界や医療福祉業界、学生などが対象です。

検定では、心理面でのお客さまへのアプローチやメイクアップに関する知識が問われ、メイクセラピーの概念を総合的に学べます。

受験レベルは3級から特級まであり、2級までは受験資格に制限がありません。3級に限っては、在宅筆記試験やオンライン試験で通年受験可能なため、住んでいる地域や時間にしばられず、受験しやすいです。

参考:メイクセラピー検定とは

美容部員を目指して勉強する方法

大卒 美容部員 もったいない

美容に関する資格はたくさんあることがわかりましたね。
ただし、資格をとるだけでは意味はありません。美容部員に求められる知識やスキルは、想像以上に多いです。

そのため、資格を取得するだけでなく、他にもたくさんの知識やスキルを身につける必要があるのです。

そのためには、勉強する必要があります。
では、美容部員を目指して勉強する方法は、何がベストなのでしょうか。

例えば、以下のような方法があります。

  • ●専門学校で勉強する
  • ●通信講座で勉強する
  • ●独学で勉強する

それぞれの方法を詳しく解説しますので、自分にとってのベストな方法を探すための参考にしてください。

専門学校で勉強する

美容部員には資格は必要ありません。
しかし、美容部員にはたくさんのスキルや技術が求められるのも確かです。
そのため、美容専門学校やスクールに通って美容部員を目指す人もいます。

美容専門学校では、主に、美容理論・メイクアップ・スキンケアについて学べます。美容部員を目指す人は「トータルビューティー科」「ビューティーコンサルタント科」などを専攻することが多いです。

昼間課程や夜間課程の学費は約200万円から300万円かかりますが、大手企業と提携している場合も多く、就職に有利になる可能性も。
憧れているブランドがある場合は、気になっている専門学校がどんな企業やブランドと提携しているか、チェックしてみてください。

後ほど、美容部員を目指す方におすすめの専門学校をご紹介します。

通信講座で勉強する

専門学校に通うのが難しい人は、通信講座を検討すると良いでしょう。
通信講座は、先ほどご紹介した資格を取得できる講座もあります。

たとえば、日本スキンケア協会の「スキンケアアドバイザー資格」や日本化粧品検定などです。それぞれの公式サイトより、講座の案内が確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

独学で勉強する

美容部員 独学勉強

独学でも美容に関する知識を習得することは可能です。

例えば、以下のような方法があります。

  • ●本、雑誌
  • ●動画
  • ●無料の勉強会
  • ●ブランドの公式サイト
  • ●美容部員から直接学ぶ

本や雑誌では、美容の基礎知識を学べます。動画では、本だけではわからない部分も理解しやすいです。勉強会は、ブランドや企業が主催するイベントが時々あるので、探してみてください。有識者や知識のある社員から学べます。

また、ブランドの公式サイトでは、製品の成分や効果的な使用方法などを調査可能です。デパートの化粧品売り場などに出向いて、実際に美容部員にメイクをしてもらったりアドバイスをもらったりすることで、お客さまの立場にもなれて勉強になるでしょう。

美容部員におすすめの専門学校

大卒 美容部員 もったいない

美容部員におすすめの専門学校をご紹介します。

  • ●ビューティアート専門学校モード学園
  • ●モード学園
  • ●ヴィーナスアカデミー
  • ●バンタンデザイン研究所
  • ●ビースタッフ
  • ●資生堂美容技術専門学校
  • ●東京総合美容専門学校
  • ●ECCアーティスト美容専門学校

ビューティアート専門学校

ビューティーアート専門学校は、東京・横浜・大阪・札幌など、全国11都市にある美容の専門学校です。美容に関する専門性の高さと手厚い就職サポートがあり、就職率も98.1%と、非常に高いです。美容師国家資格やトータルメイクアップ検定など、挑戦できる資格も豊富で、資格取得に向けて徹底的にサポートしてくれます。

  • 美容科
  • ヘアメイク科
  • トータルビューティー科
  • ウェディングプラン
  • 美容師免許取得コースナー

など、さまざまな学科が用意されています。

参考サイト:三幸学園

モード学園

モード学園は、東京・大阪・名古屋・パリに学校がある、ファッション・メイク・デザインを学べる専門学校です。

モード学園は、卒業時に万が一就職できなかった場合や資格を取れなかった場合に、2年間必要な学費を保証する「完全就職保証制度」や「国家資格合格保証制度」を設けています。このことから、学生へのサポート体制が非常に手厚いことが分かります。

メイクアップのプロを目指す学生にも専門的なカリキュラムや実践的なトレーニングが用意されており、美容部員を目指したい方にもピッタリです。施設内には最先端の設備が備わった教室がたくさんあり、現場で即戦力になれる実践力が身につくので、モチベーションも上がるでしょう。

参考:モード学園

ヴィーナスアカデミー

ヴィーナスアカデミーは、「美」をトータルで学べる専門学校です。1クラス24人の少人数制で実習をメイン学習します。現場で活躍中のプロが授業を担当してくれるため、実践的なノウハウや最先端の情報が学べるでしょう。

企業とコラボしたイベントなどで、在学中から現場経験を積めるのもポイント。学校の中だけでは学べない本物の技術を学べます。

また、総合的な美容に関する知識やスキルを取得できるので、人材として重宝されることは間違いありません。お客さまにトータルな美容を提供したいという方や、将来的なキャリアチェンジを視野に入れている方に、おすすめの学校です。

参考:ヴィーナスアカデミー

バンタンデザイン研究所

バンタンデザイン研究所には、2つのカレッジがあり、1つが「ファッション・ヘアメイク カレッジ」です。もう1つのカレッジとの合同授業なども設けられており、将来的な繋がりや他業種の人とコミュニケーションをとる経験が積めます。

ファッション・ヘアメイクカレッジのヘアメイク分野では、自分のライフスタイルに合わせて、以下のように、さまざまなコースが選択可能です。

  • ●3年制週4メディアヘアメイク専攻
  • ●2年制週5日ヘアメイク専攻
  • ●2年制週3ヘアメイク専攻
  • ●1年制週3ヘアメイクコース

2年制週3コースや1年制週3コースは、働きながらでも学びやすい環境が整っているのが嬉しいポイントです。

講師は全員第一線で活躍する現役クリエイターなので、卒業後すぐに即戦力になれるスキルを身につけられます。また、現役クリエイターと繋がれることで、業界ネットワークも広がるため、今後の活動に役立つでしょう。

参考:バンタンデザイン研究所「ファッション・ヘアメイク カレッジ」

ビースタッフ

ビースタッフとは、創設37年という長い歴史を持ちながら、常にトレンドに目を向けたカリキュラムを提供している専門学校です。
授業はマンツーマンが基本であり、予約制なので、働きながらでも通いやすい環境が整っています。個別授業なので、それぞれの目標・目的に合わせたレッスンが受けられるのも魅力的です。

検定を取得すると、優先的にプロの現場に参加できるようになり、在学中から現場での知識やスキルを身につけられます。1人だけでは限界がある部分も、プロが集まる現場に身を置くことで、自分のさらなる可能性を見つけられるかもしれません。

また、卒業後のアフターフォローも充実しているのもポイント。卒業後も月1回のペースで個別授業を受けられる制度があります。美容業界はトレンドの変化が激しいため、生涯メイクアップを学び続けられるのは、就職後も強みになっていくでしょう。

参考:ビースタッフ

まとめ

美容部員には特別な資格は必要ないものの、さまざまな知識やスキルが求められることが分かりました。そのため、未経験から美容部員になりたい人や、現時点で美容部員をしていてキャリアアップを図りたい人は、資格取得を目指したり、美容業界について勉強したりするのがおすすめです。

専門学校に入ると、

  • ●最新のトレンドを学べる
  • ●在学中から現場を体験できる
  • ●将来的な人脈づくりができる

などのメリットがあります。もちろん独学での勉強も可能です。独学で美容部員になる場合は、求人・派遣会社などの無料相談などをうまく利用してみてくださいね。