美容部員

化粧品売り場の店員になるには?長く続けるコツや仕事の探し方をご紹介

美容部員(化粧品売り場の店員)になるには、一体どうしたら良いのかと悩んでいませんか?「未経験でもなれるのかな。」「どこで求人が探せるのかな。」など、気になることやさまざまなお悩みがあると思います。

そこで本記事では、美容部員の基礎的な部分から美容部員になる方法、求人の探し方まで詳しく解説します!美容部員の仕事はデパート・百貨店だけじゃないって知っていましたか?

ぜひ最後まで読んで、美容部員を目指す第一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。

【この記事を読むとわかること
・美容部員になるには
・美容部員の求人を見つける方法
・美容部員の働く場所など

美容部員(化粧品売り場の店員)とは

美容部員とは、化粧品の販売やお客さまへのカウンセリング業務をメインに行う職業です。主に、デパート内の化粧品専門店での求人が多いですが、ドラッグストア・美容室・オンラインショップなど、さまざまなところで活躍が期待されている職業です。

お客さまの喜ぶ顔を間近で見れる美容部員の仕事に大きなやりがいを感じている人も多いです。

ただし、他にも美容部員は多くのスキルや知識を求められるため、常に学び続ける姿勢が必要とされるでしょう。

具体的には、

  • ・スキンケア商品やメイクアップ製品を販売
  • ・勤めているブランドの製品知識やメイクアップ技術
  • ・お客さまに信頼されるためのコミュニケーションスキル

など。だからといって、未経験の人が挑戦できないわけではありません。むしろ、ブランドや求人条件によっては、未経験者が優遇される場合もあります。

入社後には、ほとんどのブランドで化粧品の成分・効果・肌の構造などの、美容部員として働くためのスキルを学ぶ研修が行われるので、未経験でも安心して挑戦できるでしょう。

美容部員の将来性

国内化粧品市場は成長を続けており、2021年度の市場規模は約3兆円とされています。市場規模が増加傾向ということは、美容部員の需要が引き続き高いことを示しています。

美容部員の中でも特に、

  • ・語学力が高い人(訪日外国人が増加してきているため)
  • ・オンラインとオフラインを融合させたサービスを提供できる人
  • ・市場の関心が高まっているエシカル・サステナブルな製品への知識を持つ人

などは、今後さらに重要な役割を果たしていけるでしょう。

また、美容部員のキャリアパスは多岐に渡ります。販売職からトレーナ・マーケティング・商品開発など。美容部員になるときには、将来的にどんなポジションになりたいかまでイメージできると、より高いポジションや専門職としての道も開かれていくはずです。

さらに、正社員としての採用や実績を積むことで年収を上げられる可能性があります。そのため、長期的なキャリア形成をするという点においては有利と言えるでしょう。

以上のように、美容部員には将来性があり、多様なキャリアパスと成長の機会がある職業と言えます。

参考:「化粧品市場に関する調査を実施(2022年)」株式会社矢野経済研究所

美容部員の必要な資格

美容部員には特別な資格は必要ありません。とはいえ、就活時に他の人と差別化したい場合やキャリアアップをしたいときには、いくつかの資格が役立つ可能性があります。

たとえば、製品知識やスキンケアの技術を証明できる「日本化粧品検定」。他にも、メイクの専門技術をアピールできる「メイクアップアーティスト」の資格などもあります。

さらに、美容部員には必須なスキルである「コミュニケーションスキル」は高いことをアピールできる資格や、外資系ブランドや観光地で英語などの語学力が有利になる場合は、語学力を証明する資格も良いでしょう。

美容部員としてより重宝される人材になりたいという方は、ぜひ資格について詳しく書いた記事を読んでみてくださいね。

美容部員になるには

先述したように、美容部員になるためには、特に学歴や資格は必要とされません。実際に、高卒・専門学校卒・大学卒など、さまざまな学歴の人が活躍しています。未経験で資格がなくても、美容部員としてのキャリアをスタートできます。

美容部員になるために大切なことは、勉強ではどうにもならない美容に対する興味が強いかどうかや、お客さまへの接客を心から楽しめるかどうか。

多くのブランドでは、入社後に美容に関する知識や接客スキルを学べる研修が用意されているため、専門的な知識がなくても心配する必要はありません。

美容部員は、お客さまの肌悩みに寄り添い、最適な商品を提案するやりがいのある仕事です。興味のある方は、求人情報や美容専門学校などを参考に、積極的に挑戦してみましょう。

参考:職業情報提供サイト jobtag(厚生労働省)

美容部員の仕事はデパートだけじゃない?

美容部員と聞くと、デパートの化粧品売り場をイメージする方も多いかもしれませんが、実は、以下のようなさまざまな場所で活躍できます。

  • ・化粧品専門店
  • ・ドラッグストア
  • ・美容室

それぞれの働き方の特徴・仕事内容などを解説しますので、就職先を探すときの参考にしてくださいね。

化粧品専門店

化粧品専門店は、独自のブランドや、特定のコンセプトに基づいた商品を扱うことが多いです。そのため、美容に関する深い知識を習得できます。デパートに比べて、お客さまとの距離が近く、一人ひとりの肌悩みに寄り添った丁寧なカウンセリングを行えるのが特徴です。

店によって異なりますが、比較的自由な働き方ができる場合が多く、自分のペースで仕事に取り組める可能性も。大手ブランドだけでなく、知る人ぞ知るようなニッチなブランドを取り扱っていることも多く、美容業界のトレンドをいち早くキャッチできるのも魅力の1つです。

商品のディスプレイや、お客さまへの提案など、自分のセンスを活かせる場面もたくさんあるので、個人の能力を目一杯活かしたい人にぴったりの職場です。

【化粧品専門店に向いている人】
・美容が好きで、美容に関する知識を深めたい人
・お客さまとのコミュニケーションが好きで、信頼関係を築きたい人
・新しいことに興味があり、常に学びたい人
・自分のセンスを活かして働きたい人

ドラッグストア

ドラッグストアは、薬や日用品と一緒に化粧品も販売しており、地域の人が気軽に立ち寄れる雰囲気が特徴的です。

ドラッグストアでも幅広い層のお客さまに対応するため、親しみやすい雰囲気作りが求められます。日用品とのセット販売など、他の商品との組み合わせを提案することも求められることもあるでしょう。また、美容面でなく健康面の相談などがある場合も。

その代わり、デパートや化粧品専門店のような堅苦しさはなく、アットホームな雰囲気で働ける場合が多いです。

【ドラッグストアで働く美容部員に向いている人】
・多くの人とコミュニケーションを取るのが好きな人
・幅広い知識を身につけたい人
・地域の人々の役に立ちたい人

美容室

美容室の美容部員は、一般的な化粧品売り場の美容部員とは大きく違っています。たとえば、ヘアケアとメイクの総合的な提案ができることやサロン独自のブランドや商品を取り扱えることなどが挙げられます。

他にも、リピーターのお客さまが多いという特徴を持つ美容室だからこそ、お客さまとの信頼関係を築きやすく、より深いレベルでの美容相談を受けられるという魅力も。

ただし、美容師としてのスキルが求められる場合もあるため、専門学校などに通う必要が出てくる可能性もあります。美容室での美容部員としての求人数も少ない印象です。

美容室の美容部員に向いている人】
・美容が好きで、常に新しい情報に興味がある人
・人に喜んでもらいたいという気持ちがある人
・丁寧で細やかな仕事ができる人

美容部員の仕事内容は接客だけ?

美容部員といえば、キラキラしたイメージを持つ方も多いかもしれませんね。もちろん、お客さまへのカウンセリングやメイクアップなど、対面での接客が大きな部分を占めますが、それ以外にもさまざまな地味な作業や力仕事などがあります。

【美容部員の主な仕事内容】
・接客販売・バックヤード業務
・商品知識のアップデート
・事務作業
・店舗イベントの企画や運営
・店舗清掃など

以上の仕事はすべて、美容部員として大切な仕事です。その理由は、以下の通りです。

  • ・お客さまへのきめ細かいサービスが提供できる:商品の知識が深まることで、お客さまに最適な商品を提案できるようになります。
  • ・店舗全体の売上が向上する:商品の陳列方法やPOPの作成など、販売促進活動に貢献できます。
  • ・チームワークが向上する:同僚と協力して店舗運営を行うことで、チームワークを強化できます。

以上のように、美容部員の仕事は、お客さまとの直接的なコミュニケーションだけでなく、商品知識の習得や店舗運営など、多岐にわたります。一つ一つを丁寧にこなしていく必要がありますね。

美容部員の1日の流れ

美容部員の1日の流れの代表的なものをご紹介します。

9:00-10:00出勤、朝礼、メールチェック、前日の売上の確認
10:00-11:00売り場の清掃、商品の陳列、新商品の情報収集
11:00-19:00接客販売(カウンセリング、メイクアップ、商品提案)
19:00-19:30レジ締め、売上報告
19:30-20:00バックヤード業務(在庫整理、翌日の準備など)
20:00退勤

上記はあくまでも一例です。勤務先やブランド、担当業務によって、勤務時間や具体的な仕事内容は異なります。

共通して言えることは、お客さまへの接客と商品に関する知識の習得が重要ということ。美容部員は、お客さまの美をサポートする仕事であり、日々学び成長していくことが求められます。

美容部員のやりがい

美容部員・ビューティーアドバイザー

先述した通り、美容部員の仕事は、単なる商品販売の仕事ではありません。お客さまの美をサポートし、自信へと繋げるという、非常にやりがいのある仕事です。具体的なやりがいは以下の通りです。

  • 1. お客さまの変化を身近で感じられる
  • 2. 美容の知識とスキルがアップする
  • 3. 自己成長を実感しやすい
  • 4. 大きな達成感がある

以下で具体的に解説します。

1. お客さまの変化を身近で感じられる

美容部員として最も大きな喜びの一つは、お客様が商品の効果を実感し、自信に満ち溢れた笑顔を見せてくれる瞬間です。

「お肌が明るくなった」「メイクが楽しくなった」といった感謝の言葉を直接いただけることは、美容部員にとって大きなモチベーションとなります。ただ商品を売るだけでなく、お客様の人生に寄り添い、その変化を目の当たりにすることができることは、他の仕事では味わえない貴重な経験です。

2. 美容の知識とスキルがアップする

美容部員は、常に新しい化粧品や美容の情報に触れる機会があり、美容に関する知識を深められます。また、お客様との会話を通じて、様々な肌質や悩み、そして最新トレンドを学ぶことができます。

これらの知識やスキルは、自分自身の美容にも活かすことができ、日々成長を実感できるでしょう。さらに、メーカー主催の研修に参加する機会もあり、専門的な知識を習得することも可能です。

3. 自己成長を実感しやすい

美容部員は、さまざまなタイプのお客さまと接することが多いです。そのため、コミュニケーション能力が飛躍的に向上します。

他にもコスメの成分・肌質・メイクテクニックなど、幅広い知識を習得する必要があり、それを勉強する環境も用意されていることが多いです。以上のようにさまざまな能力が求められる環境だからこそ、自己成長を実感しやすくなります。

4. 大きな達成感がある

お客様にぴったりの商品を見つけることができ、それがお客様の喜びにつながった時、美容部員は大きな達成感を得られるでしょう。単に商品を売るという行為を超えた、お客様の人生を豊かにすることに貢献できた実感できる瞬間です。

また、目標とする売上を達成したり、お客様から信頼を得たりすることも、大きな達成感につながります。

美容部員として大変なこと

美容部員の仕事はやりがいだけでなく、大変なこともたくさんあります。

たとえば、

  • ・人間関係での悩み
  • ・立ち仕事がつらい
  • ・ノルマへのプレッシャー

など… それぞれの大変なポイントを下記で解説します。

大変なことも知っておくことで、美容部員を目指すという覚悟ができるはずです。ぜひ参考にしてください。

人間関係での悩み

美容部員は、チームで働くことが多い仕事です。しかし、美容部員はストイックな女性が多いこともあり、先輩や同僚との関係に気を遣う場面も少なくありません。 

ですが、ひと昔前の「女性同士の縦社会」という厳しい雰囲気から、時代の変化と共に働きやすい職場環境に変わってきているようです。

就職を検討する前に、先輩美容部員の本音や店舗の雰囲気などを調査し、しっかり見極めましょう。

立ち仕事がつらい

美容部員は、一日中立ちっぱなしで接客を行うことが多く、体力的な負担が大きい仕事です。特に、繁忙期には長時間立ち続けることも珍しくありません。

また、重い商品を運んだり、お客様にメイクアップを施したりするなど、身体への負担も大きいと言えるでしょう。長時間同じ姿勢でいることで、腰痛や肩こりなど、身体の不調を訴える美容部員も少なくありません。

定期的なボディケアをするのがおすすめです。

ノルマへのプレッシャー

多くの場合、美容部員には売上目標が設定されており、その達成が求められます。ノルマ達成のために、お客様に無理な勧誘をしてしまったり、精神的なプレッシャーを感じたりする美容部員もいます。

売上目標は、美容部員のモチベーションを高める一方で、過度なプレッシャーとなり、離職の原因となることもあります。ノルマがないブランドもあるので、ノルマが心配な方はそのようなブランドを選びましょう。

美容部員の募集はどこで見つける?

美容部員の募集はさまざまなところで見つけられます。

  • ・美容業界に特化した求人サイト
  • ・総合求人サイト
  • ・各ブランドの採用サイト

それぞれの方法を詳しくご紹介します。

美容業界に特化した求人サイト

美容部員に特化した求人サイトでは、多くの企業が求人を掲載しており、効率的に求人を探せます。

Miite!up(ミーテアップ)コスメアットキャリアなどが代表的です。

Miite!up(ミーテアップ)』では、美容部員だけではなく、コスメ・アパレル業界の求人・派遣・人材紹介情報も豊富に取り揃えています。

面接が不安な場合は、面接対策サポートを実施しているため、どう言えば面接官に好印象を与えられるのか指導も可能です。

しっかりとしたサポートを受けながら美容部員を目指したい人は『Miite!up(ミーテアップ)』に、ぜひご登録・ご相談ください。

総合求人サイト

Indeed・マイナビ転職・リクナビなどの総合求人サイトでも、美容部員の求人を多数見つけられます。キーワード検索や絞り込み機能を使って、希望の勤務地・企業規模・経験年数など、さまざまな条件で求人を探せて便利です。

各ブランドの採用サイト

希望の化粧品ブランドやデパート・百貨店の採用サイトを直接確認する方法もあります。ブランドによっては、新卒採用だけでなく、中途採用も行っている場合も多いので、こまめにチェックしましょう。

その他

上記の方法以外にも、転職エージェント・ハローワーク・求人情報誌なども活用できます。自分に合った方法を見つけてくださいね。

美容部員の仕事を長く続けるためのコツ

美容部員のお仕事は、やりがいのある反面、ストレスも溜まりやすい仕事です。長く美容部員として活躍するためには、ストレスを上手く解消し、モチベーションを維持することが大切です。

以下で美容部員の仕事でのストレス解消法と、モチベーションを維持する方法をご紹介します。

美容部員のストレス解消法

具体的なストレス解消法をご紹介します。

  • ・趣味に没頭する:仕事とは全く違うことに没頭することで、リフレッシュできます。美容に関わる趣味でも、体を動かす趣味でも、自分が楽しめることを選ぶことが大切です。
  • ・同僚と交流する:仕事仲間と悩みを共有したり、一緒に食事に行ったりするなど、人間関係を良好に保つこともストレス解消につながります。
  • ・定期的に自分にご褒美をあげる:目標を達成したり、頑張った自分にご褒美を与えることで、モチベーションを維持することができます。
  • ・睡眠をしっかりとる:十分な睡眠をとることで、心身のリフレッシュにつながります。
  • ・適度な運動をする:適度な運動は、ストレス解消だけでなく、体力維持にも繋がります。

モチベーションを維持するコツ

  • ・目標を設定する:短期的な目標や長期的な目標を設定することで、モチベーションを維持できます。
  • ・常に学び続ける:新しい商品や技術を学ぶことで、仕事に対する興味を維持できます。
  • ・健康に気をつける:美容部員は、常に良いコンディションを保つことが求められます。そのため、バランスの取れた食事や、規則正しい生活を送ることが大切です。
  • ・ワークライフバランスをとれる職場に就職する:仕事だけでなく、プライベートも充実させることで、仕事に対するモチベーションを維持できます。就職時に口コミなどを確認し、ワークライフバランスが取りやすいブランドに応募しましょう。

まとめ

美容部員の求人の探し方や働く場所などについて詳しく解説しました。美容部員という仕事は、あなたの新しい可能性を広げる職業です。未経験でも知識がなくても挑戦できるブランドはたくさんあります。

好きなことに囲まれながら、人と接することが好きなあなたなら、きっと活躍できるはずです。一歩踏み出して、新しい世界に挑戦してみませんか?