美容部員はどこがいい?社員を大切にしてくれるブランド4選!
美容部員(ビューティーアドバイザー/BA)になりたいと思っても、さまざまなブランドがあったり、ときには怖いウワサを聞くこともあったりと、「どこがいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。
せっかく憧れの美容部員になるのだから、自分に合う職場で長く勤めたいと思うのは当然のこと。そのためには、働きやすい職場を選ばなければなりません。
そこで本記事では、美容部員として働くのにおすすめなブランドを、「待遇面」を中心に徹底解説します。
▶この記事を読むと分かること ・美容部員として働きやすいブランド ・美容部員へ転職する具体的なステップ ・美容部員の仕事内容 |
ぜひこの記事を参考にして、あなたにピッタリのブランドを見つけてください。
美容部員として働くならどこがいい?チェックする5つのポイント
美容部員(ビューティーアドバイザー/BA)の役割は、ブランドごとに違います。取り扱うアイテムや接客スタイルなどはさまざまです。長く働くことを見据えるのであれば、やはり、自分の興味や目指したい方向性にマッチする形で働きたいですよね。
あなたが目指したい美容部員とは、どんな姿ですか?理想の姿をイメージしながら、まずはそれぞれのブランドの以下のポイント5つをチェックしてみましょう。
- 1.ブランドが重点的に取り扱っているアイテムは何か
- 2.ブランドはどんなイメージを持たれているか
- 3.どんな接客スタイルか
- 4.店舗の規模はどのくらいか
- 5.未経験をしっかり育ててくれるか
それぞれのポイントを深堀りしていきます。
ブランドが重点的に取り扱っているアイテムは何か
それぞれのブランドが力を入れている製品は異なります。ブランドの特徴と自分のイメージする美容部員像がかけ離れていると、せっかく入社しても、すぐにモチベーションが下がってしまう可能性も。
以下の表を参考に、自身の目指す美容部員像に合ったブランドを見つけてみましょう。
目指したい美容部員像 | チェックポイント | チェックしたいブランド |
▶スキンケア・メイクに特化した美容部員を目指したい | スキンケア・メイクアップ製品に力を入れているブランドをチェック | クレ・ド・ポー ボーテ/コスメデコルテなど |
▶フレグランスを取り扱う美容部員になりたい | フレグランス製品に力を入れているブランドをチェック | シャネル/ジバンシイ ビューティー/ディオールなど |
▶環境問題に興味があり、エシカル製品に携わりたい | 自然由来の成分やエシカルな製品を取り扱っているブランドをチェック | トリロジージュリーク/Spoon Spoonなど |
ブランドはどんなイメージを持たれているか
ブランドのイメージのチェックも忘れずに。美容部員のコスメや雰囲気は、ブランドのイメージに合わせたものにする必要があります。そのため、入社するブランドが自分好みかどうかは重要なチェックポイントです。
ブランドのイメージは、具体的には以下のようなものがあります。
- ● 高級感のある・ラグジュアリー
- ● 可愛らしい・キュート
- ● 上品・エレガント
- ● ファッショナブル
- ● ナチュラル・オーガニック
- ● カジュアル・自然体
- ● アットホーム
どんな接客スタイルか
ブランドごとの現役美容部員が、どんな接客スタイルかをチェックするのも大切です。具体的には、以下のような接客スタイルがあります。
- ● 一人ひとりに時間をかけた丁寧な接客
- ● スピーディーな接客
- ● フレンドリーな接客
- ● ラグジュアリーなおもてなし
- ● コスメを自由に試してもらい、必要な場合だけ提案
- ● イベントが多いなど
理想とする美容部員像に合わせて、それぞれのブランドの接客スタイルをチェックしましょう。
ブランド(企業/店舗)の規模はどれくらいか
ブランド毎の企業規模・店舗の規模によっても働きやすさは変わってきます。具体的には、規模ごとに「働きやすさ」という観点では、以下のようなメリット(〇)・デメリット(×)があります。
例)歴史あるブランド
【メリット〇】充実した教育システムと研修プログラムがある・ブランドの知名度が高い(安定感がありブランドのイメージが整っているため、新人でも安心して働ける)
【デメリット×】キャリアアップが難しい場合がある・自由度が低い場合がある
例)誕生したばかりのブランド
【メリット〇】イノベーションに富んだ新しい取り組みや商品がある・ 自由度が高く、自分のアイデアを活かしやすい(創造性を発揮しやすく、新しいアイデアや取り組みを試せる可能性が高い)
【デメリット×】人材定着率が低い場合があり、人事の変動が激しいことがある・ ブランドの知名度や信頼感が低い場合がある
例)少人数でアットホームなブランド
【メリット〇】コミュニケーションが密接で、チームワークが高まりやすい・ 仕事の負担が分散されやすい(チームメンバーとのコミュニケーションが取りやすく、アットホームな雰囲気で働ける)
【デメリット×】人手不足や負荷の偏りが生じやすい・ 休暇や休憩時間の調整が難しい場合がある
例)企業規模が大きいブランド
【メリット〇】多様なキャリアパスや昇進の機会がある・豊富なリソースや設備が利用できる(自身の能力や意欲に応じて成長しやすい)
【デメリット×】ルールや手順が複雑で、環境に慣れるまで時間がかかることがある・個人の貢献度が目立ちにくい場合がある
未経験をしっかり育ててくれるかをチェック
未経験から美容部員への転職の場合は、未経験者でも入社後にしっかり育ててくれるかをチェックしておく必要もあります。ブランドの規模感からも想定することは可能ですが、求人票の内容もしっかりチェックしておきましょう。
具体的には、求人票に「未経験歓迎」「研修制度あり」などと書かれているものを選んだり、具体的な研修制度の内容が書かれているブランドが安心です。
美容部員として働くのにいい「社員に優しい」ブランド4選!
待遇面や社員に対する基本的なスタンスなどの面から、「社員に優しい」ブランドを4つ厳選しました。
- 1.POLA
- 2.FANCL
- 3.ORBIS
- 4.ロクシタン
それぞれのブランドの「社員に優しい」を以下で解説します。
POLA
ポーラは、日本でトップクラスの化粧品メーカーです。最近では、ANAとコラボして完成した、無重力空間でも使えるスキンケアブランド「コスモロジー」が注目を浴びています。どんな環境下でも美肌を叶えられると評判です。未知の発想をどんどん実現していくPOLAは、ブランドとしてますます成長しています。
そんなポーラの「社員に優しい」点は、主に以下の3つです。
1.充実した福利厚生がある 2.教育体制が整備されている 3.OB/OG訪問ができる |
参考:『ポーラ』のスキンケアが宇宙へ!新時代のスキンケアブランド『コスモロジー』に注目【美味しいところだけ毎日コスメ】
- 1.充実した福利厚生がある
百貨店販売コースでの採用の場合は、新卒で月給199,000円〜204,500円という高水準の給与に加え、年3回の賞与や「カフェテリア型福利厚生メニュー」「自己啓発補助」など、独自の福利厚生が充実しています。さらに、年間休日は125日。休憩時間60分に加えて、30分のリフレッシュタイムが設けられているため、1日の実働は7.5時間と、ワークライフバランスにも配慮された勤務体系となっています。
※2024年4月時点の情報です。
参考:POLA 新卒募集要項
- 2.教育体制が整備されている
POLAでは、新入社員に向けた充実した研修が用意されています。百貨店販売コースの場合は、約1ヶ月間の研修です。一般教養・ビジネスマナー・スキルに加えて、POLA独自の研修内容も充実しています。
▶ POLA独自の研修内容(美容研修) ・スキンケア・メイク・エステなどを学ぶ美容研修 ・感性・発想力を磨く研修 ・ポーラ美術館における研修など |
そのため、入社時に美容に関する知見やスキルがなくても安心です。
※2024年4月時点の情報です。
参考:POLA 新卒採用よくある質問「新入社員研修はどのようなことを行っていますか?」
- 3.OB/OG訪問ができる
POLAでは、エントリー後先輩社員との交流の場を設けてくれます。先輩社員のアドバイスや助言を受けることで、業務の理解へのスピードが上がったり、悩みの解決もスムーズになることが考えられます。このような場をあえて設けるというのは、新しい社員を大切にしようとするPOLAの教育方針と言えるでしょう。
FANCL
FANCLは、日本を代表するメーカーで、サプリメントの販売にも力を入れています。コスメの中では、マイルドクレンジングオイルが人気です。2024年3月期第3四半期の決算は、売上高は834億1500万円で、営業利益は100億5100万円と発表されており、事業も好調と言えます。
FANCLの社員に優しいポイントは以下の3つです。
1.再雇用制度を強化している 2.働き方が柔軟に選べる 3.「ノー残業デー」が推進されている |
- 1.再雇用制度を強化している
FANCLは2024年3月から、「ファンケルカムバック採用」制度を強化し、退職したスタッフの再採用を推進しています。本制度は、日本の終身雇用制の衰退や労働人口の減少により、優秀な人材確保が課題となっている現状に対処する方法の一環です。
アルムナイ制度を通じて、退職者とのネットワークが構築され、即戦力となる人材を確保することが期待されています。また、本制度により人材不足の解消が図られ、現役社員の負担軽減も可能となるでしょう。
オフィスのミカタ「ファンケルが店舗スタッフの雇用安定化に向けてアルムナイ制度を強化」
- 2.働き方が柔軟に選べる
FANCLでは、働き方が柔軟に選べるような配慮もされています。例えば、2015年度からは、育児短時間勤務者向けに「在宅勤務制度」を開始。現在では、全従業員に対し、在宅勤務とフレックス勤務を併用できる制度を導入しています。さらに、リフレッシュ休暇やライフイベント休暇などの「特別有給休暇制度」も充実。勤続5年・15年・25年・35年の節目には「ディスカバリー休暇」が設けられており、キャリアの振り返りや将来の計画を考える機会として社員にも評判です。
- 3.「ノー残業デー」が推進されている
FANCLでは、ノー残業デーが推進されています。毎週月曜・水曜・金曜を「ノー残業デー」とし、プライベートの時間を有意義に使えるよう配慮されています。
ORBIS
ORBISは、日本を拠点とする化粧品メーカーです。美容と健康を追求する企業として名を馳せています。ORBIS独自の研究・開発により肌に優しい製品が作られています。「等身大の自分に寄り添える」そんな商品が多いです。また、アプリでの購入もできるため、より気軽に注文できる点も魅力的です。
ORBISの社員に優しいポイントは、以下の3つです。
1.休暇制度が充実! 2.育休が取りやすい 3.ボーナスが年に3回ある研修制度が充実している |
- 1.休暇制度が充実!育休が取りやすい
ORBISは、休暇制度が充実しており、育休においては取得率100%となっています。「ウェルネス休暇」という、生理時の体調不調・不妊治療のための休暇などもあり、女性の立場にたった福利厚生が充実しているのが魅力です。厚生労働省より、子育てサポート企業の中でも特に水準の高い取り組みを行っている企業として「プラチナくるみん」認定を設けているのも注目です。
- 2.ボーナスが年に3回ある
ORBISでは、ボーナスが年に3回支給されます。約4ヶ月分の給与です。
- 3.研修制度が充実している
ORBISでは、研修制度が充実しています。美容業界未経験者のための「導入研修」や、入社後のキャリアに合わせて、段階的に受けられる「ステップアップ研修」など。マネジメント研修や本社留学生度などもあり、社員それぞれのキャリアアップ・チェンジが目指せる仕組みづくりがされています。
ロクシタン
ロクシタンは誰もが知っているブランドです。ロクシタンのハンドクリームをプレゼントされた経験のある方は多いのではないでしょうか。製品には、オーガニックハーブや南フランスの植物原料を使用し、植物療法やアロマテラピーの考え方を取り入れています。社員への目標達成意識が高いというのも特徴の1つです。
ロクシタンが社員に優しい点は、以下の3つです。
1.キャリアをサポートする制度が手厚い 2.ワークライフバランスをサポート制度も多い 3.表彰制度がある |
- 1.キャリアをサポートする制度が手厚い
ロクシタンは、キャリアをサポートする制度が手厚いです。主に、以下3つの制度があります。
- キャリアディスカッション
- 社内公募制度
- 資格取得支援制度
キャリアディスカッションは、個々の成長に繋げるために、個人の能力開発を計画的に行うための上司とのディスカッションです。個々が希望するキャリアに基づいて、能力開発プランを作成します。社内公募制度は、社員にさまざまなキャリアの機会を提供するために、ショップから本社への異動や他部署への応募ができる制度です。資格取得支援制度は、名前の通り、美容に関する資格取得を応援する制度のことです。
以上3つの制度があることで、社員はさまざまなキャリアを積めます。
- 2.ワークライフバランスをサポート制度も多い
ワークライフバランスをサポートする制度も以下のように複数あります。
育児・介護・傷病休職短時間勤務制度 | ライフイベント時に柔軟な働き方の変更を可能にし、育児や介護に対応。特に短時間勤務は法定以上の柔軟性。 |
産休育休・復職祝金 | 産休育休後の復職者に支給される祝金。育児サポートの一環。 |
アニバーサリー休暇 | 年1回の誕生日や記念日に特別休暇(有給)を取得可能。 |
ボランティア休暇 | ボランティア活動に従事するために、年間3日間まで特別休暇(有給)を取得可能。 |
総合福祉団体定期保険 | 病気やけが、不慮の事故に備えた補償制度。医療保障や後遺障害補償などをカバー。 |
確定拠出年金制度 | 会社が拠出金を負担し、従業員の長期的なライフプランニングを支援する。 |
- 3.表彰制度がある
ロクシタンには、「永年勤続表彰」「接客コンテスト」の2つの表彰制度もあります。接客コンテストは、年に1回行われます。全国のスタッフの中から、接客スキルが高い人を表彰するコンテストです。表彰制度があることで、社員のモチベーションも上がるでしょう。
社会人から美容部員に転職する6つのステップ
自分に合いそうな興味のあるブランドが見つかっても、どうしたら美容部員に転職できるか分からない方もいるでしょう。そんな方のために、社会人から美容部員に転職する具体的な6つのステップをご紹介します。
1. キャリアを明確にする
2. 美容部員の仕事内容を理解する
3. 求人情報を見る・求人を探す
4. 職務経歴書を作成して応募する
5. 面接対策をする
6. 条件や待遇を確認し入社する
以下でそれぞれのステップを深堀りしていきます。
1. キャリアを明確にする
まずは自分のキャリアを明確にしましょう。自己分析を行い、「どんな人生を送りたいのか」「どんな自分を目指したいのか」具体的な将来像を思い浮かべてみましょう。
2. 美容部員の仕事内容を理解する
美容部員には、想像以上にたくさんの仕事内容があります。転職後に思っていた仕事と違ってがっかりしないように、美容部員の仕事内容はしっかり理解しておきましょう。そして、「ステップ1」で明確にした自分のキャリアに合う仕事ができる職場を選ぶことが重要です。
3. 求人情報を見る・求人を探す
自分の目指すキャリアに合ったブランドの求人を探しましょう。一般的な求人サイトでも探せますが、美容部員に特化した求人サイトもあります。
これらも活用しながら、自分に合った求人を探しましょう。
4. 履歴書を作成して応募する
次に、履歴書を作成しましょう。美容業界に全く関わったことがない場合でも、過去の職歴や経験から得たスキルや成果をアピールしましょう。例えば、顧客サービスやコミュニケーション能力などは美容部員に必要な要素です。未経験から美容部員への転職を目指す場合は、資格取得を検討しても良いかもしれません。
5. 面接対策をする
応募が完了したら、ブランドの情報を集めて面接対策を行いましょう。履歴書やエントリーシートなどを深堀りされることを想定し、回答も考えておくのがおすすめです。
6. 条件や待遇を確認し入社する
無事に採用が決まったとしても、入社条件や待遇などをしっかり確認しましょう。ネット上には書いていない条件もあるかもしれません。待遇が良いように見えても、実際には利用できないということもしばしば。その点もしっかり確認してから入社しましょう。
美容部員に資格は必要なの?
美容部員には資格は必須ではありません。資格を持っていると転職に有利になる場合もあるため、状況に合わせて取得を検討するのがおすすめです。美容部員の資格については、詳しくは以下の記事をご覧ください。
美容部員に資格は必要なの?有利になる資格や取得方法について解説!
美容部員の平均給料や年収は?
美容部員の平均給料や年収は、以下の通りです。
派遣社員 | アルバイト・パート | 正社員 |
平均時給1,446円 | 平均時給1,011円 | 平均年収365万円 |
都市部のほうがお給料は高くなる傾向にあり、経験やスキルによって差があります。
参考:求人ボックス給料ナビ「美容部員の仕事の年収・時給・給料」
美容部員に将来性はあるのか?
美容部員には将来性はあると言えます。化粧品市場は拡大傾向にあり、2022年には世界規模で約3797億米ドルの市場規模でした。2028年には約5235億米ドルに成長すると予測されています。
コロナ禍以降の化粧品市場では、美容部員と顧客がビデオ通話でメイクの相談を行うなど、デジタル化が進んでおり、新しい形での美容部員の役割にも注目されていきています。このような美容業界の動きを見ると、美容部員には今後も需要が見込まれると言えるでしょう。
さらに、「多機能美容機器市場」や「化粧品EC市場」が急成長しているので、これらも美容部員の需要を後押ししてくれるはずです。
参考:矢野経済研究所「ドクターズコスメ市場に関する調査を実施(2024年)」
化粧品市場:世界の産業動向
まとめ
美容部員として働くならどこがいいかを解説しました。
ブランド自体の待遇や社員へのスタンスも大切ですが、「自分がどんな美容部員を目指したいか」「どんなキャリアを積んで行きたいか」といった目指したい美容部員像によっても、働く場所の選び方は変わってきます。
ぜひ、以下のポイントをチェックして、自分の心がときめくブランドを見つけてみてくださいね。
【自分に合うブランドを見つけるためのチェックポイント】 ブランドが取り扱っているアイテムをチェックブランドのイメージをチェックどんな接客をしているかチェック店舗の規模をチェック未経験をしっかり育ててくれるかをチェック |
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