美容部員は年を取っても大丈夫?年齢と働き方の関係を解説!

美容部員としてキャリアを重ねるにつれて、「いつまで美容部員として働けるのか?」という点が気になってくるのではないでしょうか。

結論から言えば、経験とスキルがあれば年齢制限なく働けるのが美容部員の魅力です。本記事では年齢と働き方の関係を解説しています。

年齢が転職やキャリアに与える影響、年を取っても働ける可能性について具体例を挙げながら解説するので、ぜひ参考にしてください。

美容部員の【年齢】に関するよくある不安まとめ

美容部員

冒頭でお伝えした通り、美容部員は年を取っても経験とスキルを武器に働き続けられる仕事です。とはいえ、未来のことは分からないからこそ不安を感じる人も多いでしょう。特に以下の3点は、考え込む人の多いポイントです。

  • ・年齢によるキャリアの変化
  • ・年齢を重ねた美容部員の不安要素
  • ・年齢制限への不安

それぞれ一緒に考えていきましょう。

年齢によるキャリアの変化

まず多いのが、年齢によって変わるキャリアへの不安です。年齢を重ね、キャリアが長くなればなるほど将来を考える機会が増えてくるでしょう。キャリアアップを希望する人もいれば、美容部員の仕事が好きで、店舗勤務を続けたい人もいます。

キャリアアップを希望する人は、年齢に対してスキルや経験が身に付いているか不安に感じることが多いようです。年齢相応のスキル・経験が不足しているように感じて自信を失ったり、年下の後輩が先にキャリアアップしていき、自分の居場所がなくなったように感じてしまったり……。思い描くキャリアパスと年齢・スキル・経験とのギャップに悩んでしまうのかもしれません。

一方、キャリア志向ではない場合も、年齢を不安視することは珍しくありません。というのも、ほとんどの美容部員が年齢とともにキャリアアップしていきます。希望していないのにマネジメントポジションを打診されたり、同僚との年齢差で肩身の狭い思いをしたりと、さまざまな悩みが出てくるようです。

美容部員の年齢を重ねるうえで不安に感じること

美容部員が年齢を過度に意識してしまうのは、決してキャリア関連のせいだけではありません。

美容部員は仕事柄、若さやルックスを重視されがち。最初は自信たっぷりで入社したはずなのに、年齢を重ねるにつれて後輩が眩しく見えてしまう現実が押し寄せてきます。

また、年を取るとトレンドを追いきれなくなったり、最新のメイク技術を吸収しきれず、時代に取り残されたような感覚になる瞬間が大なり小なり一度は訪れます。まだ付いていけている段階でも、いつか置いて行かれるのでは?古いメイクだと思われるのでは?という不安を感じてしまうのです。

そして、体力面も不安要素のひとつ。どれだけ若く見える肌やメイク技術を持っていたとしても、体力はどうしても年齢に応じて低下してしまいます。立ち仕事の多い美容部員。体力の低下は、将来への不安に直結すると言っても過言ではないでしょう。

美容部員の年齢制限はあるのか?

自分自身をどれだけ奮い立たせていても、年齢制限によって美容部員を続けられなくなるのでは?という不安を感じる人もいるでしょう。

“年齢制限”とは、勤めているブランドのターゲット層を指す場合もあれば、自らが無意識に持っている「美容部員といえば何歳ぐらいまで」といったイメージを指す場合もあります。

自分自身ではまだ続けられると思っていても、いつか周りの空気を読んで辞めざるを得なくなる日が来るかも……と不安に思う人も珍しくありません。

では、実際に年を取ったら美容部員としてのキャリアはどうなっていくのでしょうか?

年齢が高くなっても美容部員として働くことは可能なのか?

美容部員・ビューティーアドバイザー

キラキラしたイメージを持たれやすい美容部員だからこそ、年齢制限は気になるところですよね。しかし、実は美容部員の仕事に年齢制限はありません。そもそも日本では年齢で区切った求人募集を禁止しているため、働き続けるだけでなく転職という意味でも年齢制限がないのです。

ただ、「年を重ねた後でまったくの未経験から美容部員になれるか?」という点では、難しいのも事実。同じ未経験であれば20代の方が将来性の観点から有利で、同じ年齢層であれば経験値・スキルのある人の方が有利となるためです。しかし、接客業の経験がある人や美容関連の他職種からの転職、美容に関する専門知識を持っている人は、年齢を問わず採用されやすいので、諦めずチャレンジしてみましょう。

また、表立った年齢制限がなくともブランドによっては求めている年齢があったり、「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合」として年齢制限を設けているケースもあります。

ブランドの想定しているお客様の年齢層を超えると、お客様が距離を感じてしまいやすくなるので、例えば20代・30代をターゲットとするブランドはある程度の年齢制限があるはずです。

逆にいえば、自分の年齢に合わせてブランドを選べば採用される可能性が広がるということ。ブランドイメージと年齢が合わなくなってきたと思ったら、転職を視野に入れるのも選択肢のひとつですね。

美容部員のキャリアにおける年齢の影響

美容部員・ビューティーアドバイザー

美容部員を続けるにあたり、キャリアに対する年齢の影響も気になりますよね。ここからは年齢が上がることで得られる経験やスキル、年を重ねた美容部員ならではの役割を詳しくご紹介します。

年齢が上がることで得られる経験やスキル

先ほど、「年齢が上がることでスキルが低下するのではないか」という不安をご紹介しました。確かに次々と生み出される新しいメイク技術を、すべて自分のものにし続けるのは至難の業です。

しかし、年齢を重ね、次々登場する新しい技術を常に勉強し続けている美容部員には、熟練の技術と経験が備わっています。タッチアップを担当した数だけ、お客様のデータが経験として身に付いているのです。

例えばアイメイクひとつ取っても、お客様のパーツとお悩み、希望を聞いて、さまざまな引き出しの中から最適な提案をできるのは、年齢を重ねる中でスキルを磨いてきたからこそ。若い頃には足りなかった引き出しの数が、いつの間にか増えているはずです。

また、積み重ねてきたキャリアの中で、メイク技術だけでなく対人スキルもきっと磨かれているのではないでしょうか。さまざまなトラブルを経験してきた人だからこそ、老若男女問わず円滑なコミュニケーションを実現できます。

若さや美しさが重視される美容業界ですが「若さ=実力」ではありません。

年齢とともに経験とスキルが大きな武器となり、年齢を重ねた後のキャリアへと繋がっていくのです。

長く活躍している美容部員【3つの共通点】

美容部員は年を重ねても活躍できる職業ですが、“誰でも”というワケではありません。業界内で長く活躍している美容部員には、以下3つの共通事項があります。

  • ・体力維持と健康管理への意識が高い
  • ・常にトレンドを学んでいる
  • ・教育やマネジメントも担っている

それぞれの共通点を詳しく解説します。

◆体力維持と健康管理への意識が高い

「若い頃にも必要だったことでは?」と思われるかもしれませんが、年を重ねると20代の頃よりも立ち仕事がきつくなったり、すぐに肌が荒れてしまったりと、不調を感じやすくなります。

また、人によっては妊娠・出産などで体質が変わってしまうこともあるでしょう。20代では風邪ひとつ引かなかったのに、気付けば色々な病気に悩まされている……といったケースも珍しくありません。

だからこそ、体力維持や健康管理への意識が高く、フレキシブルに働ける人は年を取っても活躍しやすい傾向にあります。自宅で筋トレをしたり、少しだけウォーキングをしたりと、できる範囲から取り組んでみてはいかがでしょうか。

常にトレンドを学んでいる

美容部員はトレンドを先取りし、新しいメイク技術を取り入れながらの提案が求められます。つまり、経験を積んだベテラン美容部員であっても、常に学び続けていかないと置いて行かれてしまう恐れがある、ということです。

しかし、学び続ける姿勢があるかどうかは、正直年齢というより1人ひとりの性格次第。長く活躍できる美容部員は、若い頃からトレンドを学ぶ姿勢を身に付けています。そう考えると、「もう年だから……」と自信を失う必要はないと言えますね。

もちろん、今トレンドを追いかけられていない自覚がある人でも、今から学び始めれば追いつけます。現状を諦めてしまうのではなく、未来へ向かって進歩・改善できる人が長く活躍できるのかもしれません。

教育やマネジメントも担っている

長く活躍している美容部員の多くが、美容部員としてカウンターに立ち続けるだけでなく、教育・マネジメント分野も担っています。店長やマネージャー、本社勤務などです。やはり、できる業務の範囲が広い人は活躍の場が多いため、キャリアを続けやすいのではないでしょうか。

美容部員として生涯カウンターに立ち続けたいという人なら良いのですが、例えば「人に教えるのが苦手だから」「数値管理なんて難しそう」といった理由なら、年を取った後のキャリアパスも見据えて、チャレンジしてみることをおすすめします。

美容部員として働く上での年齢差について

美容部員・ビューティーアドバイザー 商品陳列

ここからは、美容部員として働く上で気になる年齢差(若い世代との違いや変化)を解説します。

若手美容部員と年配美容部員の役割や職務の違い

年配美容部員には、年配だからこそ求められる役割・職務があります。大なり小なり、場面によってさまざまある中で、特に意識しておきたいポイントは以下の3つです。

  • ・経験から生まれる高い技術力
  • ・落ち着いた接客によるリピート獲得
  • ・的確なアドバイスで顧客満足度アップ

1つひとつ簡単に解説していきましょう。

経験から生まれる高い技術力

トレンドは移り変わりますが、基本的な技術は経験値の分だけ磨かれていきます。だからこそ年配美容部員は、確かなメイク技術が求められる場面で活躍!お客様にとってはもちろん、若い美容部員にとっても心強い存在です。

最新トレンドは若い世代から教えてもらいつつ、自分の持っている技術は若い世代へ伝えていくことで切磋琢磨しながら成長していけたら良いですね。

落ち着いた接客によるリピート獲得

もちろん1人ひとりの性格で違いはあるものの、地に足のついた接客は年配美容部員ならでは。長いキャリアの中で、数字やお客様の反応に一喜一憂することなく、1人ひとりへの落ち着いた接客が身に付いている年配美容部員は、リピート顧客を獲得しやすい傾向にあります。

的確なアドバイスで顧客満足度アップ

長年積み重ねてきた知識が生み出す的確なアドバイスも、年配美容部員の強みです。商品知識や美容知識など、幅広い視点を組み合わせたアドバイスができるため、顧客満足度の向上に繋がります。SNSには情報が溢れ、ネットで気軽にコスメを購入できる昨今。そんな時代だからこそ、確かな知識で的確なアドバイスができる美容部員は重宝されるのです。

もちろん、ある程度は年齢関係なく求められるポイントですが、年配だからこその期待値があるのも事実です。経験による引き出しの数を武器に、求められる役割・職務をこなしていきましょう。

年齢によるチームワークや人間関係の変化

職場内でのチームワーク・人間関係も、年齢によって変化していきます。美容部員は数値目標が明確だからこそ、比較的しっかりと縦社会であることがほとんどですよね。そうすると、年齢やキャリアを重ねれば重ねるほど、意図せずとも職場内での存在感が増します。

それはつまり、年配美容部員である皆さん次第で職場の空気感が変わってしまうということ。チームワークも、皆さん次第となる訳です。

キャリア・転職で評価に繋がるのは、チームワークを上手く作れる“人間力”のある美容部員。年齢がネックになることよりも、人間力で評価される場面の方が多く見られます。

もちろん人間関係も変化していきます。ライバルとして高め合っていた同僚たちがライフスタイルの変化に伴い退職・転職していき、気軽に相談できる相手が減ったと感じる場面が出てくるかもしれません。

しかし、百貨店の人など外部の人とのやり取りを任される機会が増えるため、外部との繋がりは広がっていきます。若い美容部員とはまた違った人間関係が生まれていくと思うと、不安もありつつ、どこか楽しみな気持ちが出てくるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、美容部員にとって年齢はキャリア・転職にどういった影響があるのか、さまざまな角度から解説しました。要点をまとめます。

  • ・美容業界は年齢不問が基本
  • ・キャリアは年齢ではなく経験と能力で評価される
  • ・熟練の技と人間力で長く活躍できる

美容部員のキャリア・転職において、重要視されるのは経験と能力です。もちろんブランドのターゲット層に応じて求められる年齢の違いはありますが、業界内では年齢不問!年齢に合ったブランドを選べば、経験やスキルを武器に長く活躍できる職業です。

人生100年時代と言われる今だからこそ、「もう年だから」「ライフスタイルが変わるから」と諦めず、美容を学び続けて長く活躍できる美容部員を目指しましょう!

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