美容部員はきつい?やりがいを感じる4つの理由とは|美容業界の裏側を大公開!
コスメカウンターでキラキラ働く美容部員。ここ数年、志望者数の増えてきている職種ではあるのですが、中には「美容部員に憧れているけれど、きついって本当?」と心配な人もいるようです。そこで今回は、美容部員の仕事がきついと言われる理由を徹底解説!美容部員のやりがいや応援メッセージもお伝えするので、美容部員志望の方はぜひ最後までご覧ください。
美容部員の仕事はきつい??
早速、美容部員の仕事がきついと言われる要因を5つご紹介したいと思います。
- 1.仕事量の多さと時間制約
- 2.顧客の要望に応えるプレッシャー
- 3.接客中の体力と精神的な負荷
- 4.美容の知識や技術の追求の難しさ
- 5.個人予算(売上目標)へのプレッシャー
1.仕事量の多さと時間制約
入社して日が浅いうちは、仕事量の多さにきつさを感じる可能性があります。というのも美容部員は仕事柄、数多くの商品を取り扱っています。一般的な販売職と比べてもアイテム数が多いため、最初は自社製品を覚えるだけでもかなりの時間と労力が必要です。
また、求められる商品知識が多岐にわたる点も美容部員の特徴です。どのような成分が配合されていて、何に有効なアイテムなのか、自分の言葉で分かりやすくお客様に説明できなければいけないことにプレッシャーがかかります。
正直なところ、業務時間内に覚え切ることは到底できない情報量です。業務時間外での自主学習が必須なことも含めて、きつく感じるポイントのようですね。
また、土日祝や大型連休が繁忙期となるため、お休みが取りづらい点に時間制約があると感じる美容部員が多く見られます。もちろん事前に分かって入社している人がほとんどではあるのですが、実際に働いてみて改めて「きつい……」と感じてしまうようです。
特に社会人経験の浅い人がこの壁にぶつかりやすい傾向にあります。可能であれば学生の間に土日祝が忙しい職種でアルバイトの経験を積んでおくと、心の準備ができるかもしれませんね。
2.顧客の要望に応えるプレッシャー
美容部員として働いていると、顧客の要望に応えられているのか不安に感じることがあります。
好みのテイストにタッチアップできているか、希望やお悩みに沿った商品提案ができているか、顧客に楽しんでもらえるコミュニケーションを取れているかなど、視野が広い人であればあるほど、さまざまな部分でプレッシャーを感じてしまうようです。
好きで始めた仕事だとしても、プレッシャーと戦うのは誰にとっても精神的な負荷がかかるもの。ほどよいプレッシャーであればむしろパフォーマンス向上に繋がることもありますが、過度なプレッシャーは「きつい……」と感じる要因になってしまいます。
傍から見るとキラキラ輝いている美容部員ですが、実際は大きなプレッシャーと戦いつつも、顧客の前では決して出さないメンタルの強さを持ち合わせているのですね。
3.接客中の体力と精神的な負荷
美容部員はほとんどのケースで、ハイヒールでの立ち仕事になります。夕方には足が浮腫んで痛みを感じることも珍しくありません。慣れるまでは特に、体力面でのきつさを感じる人が多いようです。
また、ただ立って商品販売をすれば良いわけではなく、お客様に会話を楽しんでもらえるよう頭を働かせたり常に笑顔を作ったり、お客様や同僚に常にアンテナを張って気を配ったりと、精神的にも負荷がかかります。
もちろん、体力面・精神面ともに苦にならない人もいるでしょう。反面、単純に体力不足で1日がとにかく長く感じる人や、常に気を張っていなければならない環境になかなか慣れることができず、きつさを感じる人もいます。
4.美容の知識や技術の追求の難しさ
日々新たな研究結果や技術が登場する美容業界では、知識・技術のアップデートが必要不可欠です。最新の知識や技術を身に付けておかなければ、顧客に的確なアドバイスができません。
「提案内容が一昔前のトレンドだった」「新発売の商品について聞いてみたけれど、あまり分かっていないようで頼りなかった……」といった事態を防ぐため、多くの美容部員が日々、情報収集に励んでいます。
また、自社の商品だけでなく、他社の商品知識も持っておかなければなりません。自社アイテムの良さを伝えるためには、他社の情報も必要になってくるためです。
毎日の業務とは別に自主的に学ぶ必要がある上に、美容部員を続ける限りアップデートし続けなければいけないことを思うと、精神的なきつさを感じてしまうのも納得ですね。
5.個人予算(売上目標)を達成することの難しさ
最後に紹介するのは、個人予算(売上目標)を達成することの難しさです。
ほとんどのメーカーで、美容部員には個人予算や数値目標が割り振られています。毎日の売上額やタッチアップを担当した人数、サンプルを渡した人数、新規顧客の獲得数など、さまざまな観点で数値を追っていきます。
予算の割り当てが個人のみのメーカーもあれば、個人・チーム・店舗全体にそれぞれ個人予算が割り当てられているメーカーもあり、評価観点もさまざまです。
さて、ここで気になるのが、「もし予算を達成できなかったらペナルティがあるのか?」という点ではないでしょうか。結論から言うと、ほぼすべてのメーカーでペナルティは発生しません。
少し前には自腹購入を強いられたり、減給のペナルティが発生するメーカーがあったことも事実です。美容部員の仕事自体は好きでも、ペナルティが精神的に負担で続けられなかった人も少なくありません。結果、美容部員=きついという印象が出来上がったと言っても過言ではないでしょう。
しかし時代が変わった現在は、ペナルティがないどころかむしろ達成時にはインセンティブが発生するメーカーが増えてきています。インセンティブという形でなくとも、人事評価に反映され、キャリアアップや昇給などに繋がる形式を採用しているメーカーも多いようです。
個人目標を、ネガティブではなくポジティブに捉えられるよう工夫されている形ですね。
美容部員の仕事の裏側とは
美容部員の仕事をきついと感じる背景には、美容部員の仕事の全貌があまり知られていないことも原因として考えられます。「思っていたのと違った」「想像以上にハードだった……」とならないよう、美容部員の仕事の裏側を4つご紹介します。
残業や休日出勤の実態
美容部員はシフト制で働くので、基本的にはシフト通りに勤務を終えます。しかし、繁忙期や欠員発生時には残業が発生することも珍しくありません。限られた人数で店舗を運営しなければならないため、突然の残業要請は避けられないと考えておきましょう。
また、美容部員にとって土日祝は繁忙日。決して休めないわけではありませんが、基本的に土日祝は出勤となる職種です。美容部員を目指すなら、家族や友人と休みが合わない可能性があることを頭の片隅に入れておきたいですね。
ただ、シフト制なので休日出勤はほぼ発生しません。また、平日休みとなるため、旅行や外出時に予約が取りやすかったり、混雑していなかったりといったメリットもあります。
顧客からのクレームへの対応
美容部員に限らず、接客業においてクレームは切っても切れない存在です。特に美容部員の場合は肌に触れる商品を提案するので、肌トラブルなど、謝罪だけでは済まされないトラブルが発生することもあります。
また、1人ひとりのお客様と接する時間が長いからこそ、ちょっとした気のゆるみがクレームに発展しやすくなるので注意が必要です。例えば、真剣にタッチアップするあまり「不愛想だった」という不満が生まれたり、言葉選びを間違えてしまったり……。常に目配りと気配りを意識しておかなければなりません。
ただ、まったく落ち度がないにもかかわらず難癖を付けられる理不尽なクレームもあります。いわゆる“カスタマーハラスメント”です。それでも誠心誠意対応する必要があるため、人によっては負担に感じるかもしれませんね。
体力・健康管理の大切さ
美容部員は健康管理と体力が求められます。長時間の立ち仕事に加えて検品作業などの力仕事をこなした上で、各メーカーの顔として“肌の管理”も欠かせません。長時間働き続けるためにはなるべく健康でいる必要もありますよね。
そのため、美容部員の多くが食事にこだわったり、ジムで体を動かしたり、質の良い睡眠を心がけたりと見えない努力をしています。決して誰かに評価されるわけではないのですが、美容部員として働き続けるために体力や健康への意識は高く持っておく必要がありそうです。
業界の求めるビジュアルイメージ
最近ではルッキズムが問題となっていますが、美容部員は職種柄どうしてもビジュアルを重視される職業です。メーカーの顔としてお客様と接するため、「こういう肌になりたい」「立ち姿から憧れる」と思ってもらうことがスムーズな商品提案に繋がります。
しかし、人間なので加齢は避けられません。タッチアップの練習や新商品の勉強などで1日に何度も肌を触るため、肌荒れのリスクも増します。業界の求めるビジュアルイメージを常に維持し続けるためには毎日丁寧なケアが必要不可欠なので、本当にメイクが好きでなければ続けられない仕事と言えますね。
美容部員のやりがいとは
ここまで、美容部員という仕事のきつい部分について解説してきましたが、それを上回るほどのやりがいが大きく分けて4つあるので紹介いたします。
お客様の笑顔や感謝の言葉
美容部員が最もやりがいを感じるのは、やはり自分の接客を通してお客様の笑顔を引き出せたり、感謝の言葉をかけてもらえたときではないでしょうか。
1人ひとりが持つ肌・メイクの悩み、希望の仕上がりなどを把握して的確な提案をすることは非常に難しいからこそ、お客様に喜んでもらえるとやりがいや達成感があります。
また、そういったお客様はリピーターになってくれる可能性も!自分の接客や技術を求めて通ってくれるお客様がいると思うと、大きな自信にも繋がります。
自身のスキルと成長の実感
美容部員として日々学びを深めていると、ふとした瞬間に自身の成長を実感するタイミングが訪れます。
例えば、お客様からの質問にプラスαで答えられるようになったときや、カウンセリングでしっかりとお客様の要望や悩みを引き出せたときなど、自分の理想とする美容部員に一歩近付けたときに多くの美容部員がやりがいを感じているようです。
新商品やトレンドの情報収集
美容部員は常に新商品や最新トレンドの情報収集をしています。
美容部員だけが参加できる講習会で最新技術や研究結果を学んだり、自社の新商品を販売前に試せたりと、メイクやコスメが好きな人にはたまらない環境です。
とにかく美容が好きで、メイクやコスメに関しては絶対に最新トレンドを把握しておきたい方にとっては、美容のプロとして新商品・最新トレンドの情報収集をしているときが最もやりがいを感じる時間と言えそうですね。
美容技術の向上
美容技術は、経験すればするほど身に付きます。特に美容部員は、毎日さまざまなお客様へタッチアップできる点がメリット!肌質・悩み・好みのテイストなど、1人ひとり状況が違うからこそ、自然と美容技術の引き出しが増えていくのです。
それに加えて商品知識や最新技術の勉強も行っているので、より一層的確なメイクができるようになります。自然とリピーターも増えていくはずです。
自分自身のメイクも同様で、知識や技術が身に付けば身に付くほど自分自身に合うメイクが得意になります。気が付けば入社時よりも自分の顔がさらに好きになっているかもしれませんね。
美容部員の心構えと工夫
続いて、美容部員として働く上で大切にしてほしい心構えと、現役美容部員の中で仕事をあまり「きつい」と思っていない人が実際に行っている工夫の仕方をご紹介します。
メンタルケアの重要性
美容部員の仕事に限らずですが、仕事をしていると大なり小なり「きつい」と思うタイミングがありますよね。特に美容部員の場合は数値を追うきつさ、クレーム対応のきつさ、体力的なきつさなど、きついと感じる場面が多岐に渡るため、自分自身のメンタルケアを意識的に行う必要があります。
特に「美容の仕事が好きだから大丈夫」「元々メンタルは強い方だから大丈夫」と、あまり弱音を吐かないタイプの方は要注意!きつさやつらさを見て見ぬふりするうちに知らず知らず追い詰められてしまい、ある日突然「もう無理……」と限界を迎えてしまう可能性があるからです。
メンタルケアの方法は人によってさまざまですが、例えば気の合う同僚に話を聞いてもらったり、趣味の時間を作ったり、自分のためだけの贅沢をしてみたりと、何でも良いので仕事モードをオフにできる時間を作ってみましょう。
チームワークと情報共有の意義
美容部員を長く続けられている人は、チームワークを大切にしています。
例えば、誰かが接客しているときに先回りして必要な道具やテスターの準備を進めておいたり、店舗が立て込んだときには全員で乗り越えられるよう即座に役割分担を提案できたりと、とにかく広い視野と思いやり精神を持っているのです。
また、最新技術や知識の共有、お客様関連の情報共有も徹底している人が多い印象です。以前は自分だけ知っていれば、できていればOKという雰囲気もありましたが、今はチームとして、店舗全体として顧客満足度を高めることが重要視されています。
顧客は美容部員1人ひとりとの関係を築いているとともに、メーカーとの信頼関係も築いているからです。チームワークが円滑で、どの美容部員にも情報共有が行き渡っているメーカーは居心地の良さが生まれます。
結果として数値目標の達成・業務効率化・お互いのメンタルケアなどに繋がっていくので、これから美容部員の面接を受けるのであれば、ぜひ希望のメーカーで働いている美容部員のチームワークが良さそうかどうかもチェックしてみてください。
自己啓発と継続的な学習の重要性
美容部員を長く続けられている人は、仕事できつさを感じたときにただ落ち込んで終わるのではなく、次に生かせる力を持っています。
例えば自分の技術・知識不足でクレームになった場合は、先輩のタッチアップを再度学ばせてもらったり、さまざまな文献で知識をアップデートしたり。顧客の要望に応え続けなければならないプレッシャーに押しつぶされそうになったときも同様に、プレッシャーを押しのけられるだけの技術・知識を習得できるよう、自己啓発に励んでいるようです。
実は「きつい」場面にいるときは、成長している最中でもあります。また同じようなきつい場面を迎えないようにするには、自己啓発と継続的な学習が必要不可欠です。自分自身のスキルを磨き、武器の数を増やすことで以前はきつかった場面も、次第にそつなく乗り越えられるようになります。
逆に、油断するとトレンドに対応できなかったり、誤った知識で商品を提案してしまったりと、顧客の信頼を損ねてしまう事態にもなりかねません。
美容業界はトレンドの移り変わりが早い上に、新しい技術が次々と登場し、知識のアップデートも頻繁に求められる特徴があるからこそ、自己啓発と継続的な学習はきっと自分自身を助ける武器となってくれるはずです。
美容部員への応援メッセージ
最後に、「美容部員に憧れているけれど、きついという噂が気になって踏み出せない……」というみなさんに、4つの応援メッセージを贈ります!
あなたの努力が認められる環境があります
美容部員は決して楽な仕事ではありません。仕事が終わってからも感性を磨いたり、肌のお手入れをしたり、最新のトレンドメイクをリサーチしたりと、常に美に関する勉強が欠かせない仕事です。
しかし、そういった日々の努力をきちんと認めてもらえる仕事でもあります。チーフや店長、マネージャーなど、希望者は着実にキャリアアップしていける環境であることがほとんどです。
メーカー内だけではなく、他メーカーでのキャリアアップや異業種への転職など、さまざまなキャリアパスを描ける点も魅力的。美容業界で働き続ける限り、美への努力はしっかり評価されます。
また、スキルアップを目指す人にとっては、メーカー・百貨店独自の研修制度、多種多様なスクールなど、勉強の場が多い点も大きな魅力ではないでしょうか。
頑張ればしっかりと評価してもらえて、スキルアップ・キャリアアップが望める環境が整っているのが、美容部員という仕事です。
やりがいを感じる瞬間を大切に
仕事である以上、どうしてもつらい場面からは逃れられません。人それぞれきつさ・つらさを感じるポイントは違いますが、どの仕事も「楽しいだけ」ではないはずです。
しかし美容部員は、やりがいの多い仕事でもあります。例えば以下のようなやりがいを感じる人が多いようです。
- ・自分を信頼し、通ってくれる顧客が付くこと
- ・自社のアイテムを販売前に試せること
- ・美意識の高い同僚と切磋琢磨できること
- ・習得した知識や技術の分だけキャリアアップしやすくなること
上記はあくまでも一例で、日々さまざまなやりがいを感じる場面が訪れます。特に美容が好きであればあるほどやりがいが多い仕事です。
きついと感じる場面もあるかもしませんが、それ以上にやりがいを感じる瞬間を大切にして働いてみましょう。あなた自身にポジティブな時間が増えれば増えるほど、お客様が喜んでくれる接客に繋がるはずです。
自身の成長を信じて努力すること
仕事がつらく感じたときは、とことん落ち込んでからで良いので、自分自身の成長を信じてなりふり構わず努力してみましょう。
- ・自社だけでなく他社の商品知識を習得する
- ・不足している技術を学べるメイクアップスクールに通ってみる
- ・SNSで話題のコスメを1つひとつ試してみる
- ・タッチアップを基礎からもう一度見直してみる
- ・肌に関する新たな研究結果が出ていないかリサーチしてみる
- ・ジムに通って体力を強化してみる
- ・ショッピングやエステなどで、色々な人から接客を受けてみる
など、仕事がきつく感じたきっかけの出来事に関連する努力をしてみると、きっと解決策のヒントが見つかります。
つらくて「自分はどこまでダメなんだ……」と落ち込んでしまうかもしれませんが、自分の弱点に気付けたことは成長への第一歩!前向きに捉えて努力を続けることが大切です。
信頼できるパートナーの存在
みんながみんな、1人で自分の未来を切り開いていける性格なわけではありません。特に未経験で美容部員に挑戦する場合、1人だとなかなか勇気が出ない人もいるはずです。
そこでおすすめしたいのは、信頼できるパートナーを探してみること。
同じように美容部員を目指す友人でもよし、メイクスクールの先生でもよし。そしてもちろん派遣会社の担当者でもよし、です!
美容部員は、百貨店やメーカーの求人に直接応募したり、求人情報サイトから応募するだけでなく、派遣会社に紹介してもらったメーカーで働くといった方法も選べます。特にミーテアップは美容業界に特化した派遣会社なので、美容部員を目指す人は必見です。
ミーテアップの強みは、業界未経験でも安心して美容部員として働けるよう手厚い研修制度が用意してあることと、履歴書の提出や面接日程の調整といった面倒な手続きをすべてミーテアップが代行すること。
そして何より、美容業界に詳しい専任キャリアパートナーが付くことです。美容業界に特化しているからこそ、あなたに合うメーカーをしっかり見極めることができます。もちろん就業を開始したら終わりではありません。就業後もサポートは続くので、慣れるまでのきつさやつらさを一緒に乗り越えることができます。
1人だと小さなことまでつらく感じてしまうものです。ぜひミーテアップとともに、美容部員への道を歩き出しましょう!