美容部員の正社員になるには?未経験からの転職方法や仕事内容を解説!

美容部員 正社員

全く違う職種から美容部員(ビューティーアドバイザー/BA)の正社員になれるのでしょうか。

結論、未経験者でも美容部員の正社員になれます!美容部員になるためには、特別な資格は必要なく、積極的に未経験者を採用しているブランドもあるほどだからです。

とはいえ、「未経験者だと収入が下がってしまうのではないか」「将来的に子どもができても働き続けられるかな」などと、心配な部分も多いでしょう。

そこで今回は、美容部員の待遇面も解説しつつ、正社員に就職する方法を解説していきます。

▶︎この記事を読むと分かること
・美容部員の正社員に就職するためのステップ
・給料や福利厚生などの待遇面など

美容部員の正社員とは?仕事内容を紹介

正社員の美容部員は、化粧品販売のプロフェッショナルとして、多岐にわたる業務を担当します。単に商品を販売するだけでなく、お客様一人ひとりの美しさを引き出す重要な役割を担っています。主な仕事内容は、カウンセリング、タッチアップ、そして店舗運営に関わる業務です。

お客様へのカウンセリングと化粧品販売

美容部員の最も重要な仕事は、お客様の肌の悩みやニーズを丁寧にヒアリングし、最適な商品を提案することです。カウンセリングを通じてお客様との信頼関係を築き、納得して商品をご購入いただけるようサポートします。肌質やライフスタイル、季節の変化などを考慮した専門的なアドバイスが求められます。

タッチアップやメイクアップの実施

お客様の肌で実際に商品を試していただく「タッチアップ」も大切な業務です。スキンケアの正しい使い方を伝えたり、お客様に似合うメイクを施したりすることで、商品の魅力をダイレクトに伝えます。これにより、お客様は商品の効果や使用感を実感でき、購買意欲が高まります。

在庫管理やディスプレイ整理

店舗のスムーズな運営も正社員の重要な役割です。商品の在庫数を正確に把握し、必要に応じて発注作業を行います。また、季節やキャンペーンに合わせて商品のディスプレイを変更し、お客様が商品を手に取りやすい、魅力的な売り場を作ることも求められます。

契約社員・派遣やアルバイトとの違いは?

美容部員の正社員は、契約社員・派遣やアルバイトと何が違うのでしょうか?端的に説明すると、以下のような違いがあります。

雇用形態   雇用期間待遇年収
正社員無期限社会保険加入、有給休暇、賞与、昇給、研修制度あり約400万円〜600万円
契約社員通常1年更新可能な有期契約社会保険加入可(会社による)、賞与・昇給の可能性あり正社員に比べて低い可能性がある約300万円〜500万円
派遣社員派遣契約期間(通常数ヶ月〜1年)社会保険は派遣元の規定に依存、有給休暇あり約250万円〜450万円

上記はあくまでも一般的な例であり、勤務地・スキル・企業などによって変わります。以上の例から言えることは、安定した雇用を求める方には、正社員がぴったりということです。

ただし、正社員になることはメリットばかりでもありません。後ほど、美容部員の正社員として働くメリット・デメリットを解説しますので、参考にしてください。

未経験から正社員の美容部員になるための4つのステップ

未経験からでも、適切な準備をすれば正社員の美容部員になることは十分に可能です。まずは、具体的な4つのステップを紹介します。

ステップ1:美容業界の知識を深める

最初に、美容業界や化粧品に関する基本的な知識を身につけましょう。スキンケアの成分や肌の構造、メイクアップのトレンドなどを学ぶことで、面接での受け答えに深みが出ます。美容関連の雑誌やWebサイト、書籍などを活用して情報収集することが有効です。

ステップ2:求められるスキルを習得する

美容部員には、コミュニケーション能力や接客スキルが不可欠です。アパレル販売など、他の業界での接客経験も大きなアピールポイントになります。また、日本化粧品検定などの資格を取得することも、熱意と知識を証明する上で役立ちます。

ステップ3:魅力的な応募書類を作成する

履歴書や職務経歴書では、「なぜこのブランドで働きたいのか」「なぜ美容部員になりたいのか」という熱意を具体的に伝えることが重要です。これまでの経験と、美容部員の仕事で活かせるスキルを結びつけて記述しましょう。未経験の場合は、ポテンシャルや学習意欲をアピールすることが大切です。

ステップ4:面接対策を徹底する

面接では、清潔感のある身だしなみや明るい表情、ハキハキとした話し方を心がけましょう。志望動機や自己PRはもちろん、「お客様にどのように貢献したいか」といった質問への回答も準備しておきます。実際に店舗を訪れ、ブランドの雰囲気や接客スタイルを体験しておくことも有効な対策です。

【関連記事】未経験から美容部員になる方法を解説!未経験の方向きの求人探しのポイントを知ろう – 美容部員・コスメ・アパレル業界の求人・派遣 ミーテアップ

美容部員の正社員に就職するための4つの方法

美容部員の正社員に就職するためには、以下の4つの方法があります。

  • 1. 求人情報サイトで「正社員の求人情報」を集める
  • 2. 正社員登用がある求人に応募する
  • 3. ひとりで探せないときは転職サイトのサービスも活用する
  • 4. 派遣社員から正社員にキャリアチェンジする

それぞれの方法を以下で詳しく解説します。

1. 求人情報サイトで「正社員の求人情報」を集める

まずは、求人情報サイトの「正社員」フィルターで、求人情報を絞り込みましょう。美容部員の仕事を探すのにおすすめのサイトは、後ほどご紹介します。

未経験でも応募できる求人を見つけるためには、「美容部員 未経験」と検索してみましょう。興味のあるブランドを中心に、自分の条件とマッチするできるだけたくさんの求人を集めると、のちのち検討しやすくなります。

求人を選定する際には、好きなブランドかどうかももちろん大切ですが、育児休暇や福利厚生が整っているかどうかを重点的に確認するのがおすすめ。長期的なキャリアを視野に入れている場合はなおさら、「待遇面」が重要となります。

2. 正社員登用がある求人に応募する

正社員求人の中には、契約社員やアルバイトスタートからのものもあります。最初から正社員登用してくれる求人が少ない場合は、契約社員からスタートして、半年後に正社員登用がある求人なども視野に入れると良いでしょう。

3. ひとりで探せないときは転職サイトのサービスも活用する

ひとりではいい求人情報が探せないときや、そもそも美容部員の仕事が自分に向いているのか不安を感じている方は、転職サイトのサービスも活用すると良いでしょう。例えば、以下のようなサービスがあります。

  • ・スカウトサービス
  • ・キャリアカウンセリング
  • ・面接対策サポートなど

以上のようなサービスをうまく活用することで、効率的・効果的な求人探しができるでしょう。

また美容業界に特化した転職エージェントを利用すると、非公開求人を紹介してもらえたり、専門のキャリアアドバイザーから応募書類の添削や面接対策などのサポートを受けられたりするメリットがあります。

【関連記事】美容部員への就職は難しい?成功する秘訣と正しい準備方法をプロが解説! – 美容部員・コスメ・アパレル業界の求人・派遣 ミーテアップ

4. 派遣社員から正社員にステップアップする

美容部員として派遣社員から社員へと雇用形態を切り替えるという方法もあります。

実際に美容部員転職のミーテアップでは、約7割の方が派遣社員からスタートし、契約社員、正社員へと契約を切り替えられています。

ブランドごとに社員登用の基準は異なりますが、まずは派遣社員で働きながら、自分にあったブランド、職場環境を探しながら「ここで社員として働きたい!」と感じたなら、ぜひチャレンジしてみてください。

美容部員の正社員の求人情報はどこで見つけられる?

美容部員の正社員の求人情報はさまざまなところで出ています。以下で主なサイトをご紹介します。

  • ・Indeed
  • ・マイナビ転職
  • ・スタンバイ
  • ・女の転職type
  • ・ミーテアップ

以下でそれぞれのサイトを簡単に説明します。

Indeed

Indeedは、世界最大級の求人検索エンジンです。求人情報が出されているジャンルも豊富で、「美容部員 正社員」と検索すると3,982件の求人がヒットします。(2024年5月9日時点)ただし、全てが美容部員の正社員の求人ではないので、注意しましょう。

サイト

@cosme CAREER

@cosme CAREERは、美容部員をはじめ、エステティシャン・ネイリスト・アイリストなどを中心とした美容業界に特化した求人情報サイトです。化粧品口コミサイト「アットコスメ」の姉妹サイトでもあります。正社員の美容部員の条件で検索すると、91件の求人が見つかります。(2024年5月9日時点)

LINEビデオで転職相談などもできるサービスがあるので、状況に応じて利用するのもおすすめです。

サイト

マイナビ転職 女性のおしごと

マイナビ転職 女性のおしごとは、マイナビ転職の女性に特化した求人サイトです。女性におすすめの求人や転職に役立つ情報発信などをしています。

「美容部員 正社員」と検索すると、33件の求人がヒット。(2024年5月9日時点)

し、DHCやALBIONなどの求人が出ています。会員登録をすると「スカウト」機能の利用ができ、企業や転職エージェントなどからのオファーを受け取ることも可能です。

サイト

女の転職type

女の転職typeは、女性向けの職種に特化した求人サイトです。アパレル・コスメ業界にも強く、人気のあるブランドの求人を取り扱っています。美容部員の正社員のフィルターをかけて検索すると、52件の求人がヒット。(2024年5月9日時点)シーボンやロクシタンなどの求人が多いです。

求人情報はとても丁寧にまとめられていて、仕事の魅力や働く環境なども一目で分かります。女の転職type独自の取材レポートなどもあり、社員として働いている人の様子ものぞけます。

サイト

ミーテアップ

ミーテアップは、美容・アパレル業界に特化した求人情報サイトです。美容部員での正社員にフィルターをかけると128件の求人がヒット。他のサイトに比べても美容部員の正社員求人情報は豊富です。

ミーテアップでは、専任のコンサルタントが丁寧にカウンセリングしてくれます。自分ではいいと思った求人でも、長く続けるという視点になると、本当にピッタリかどうかは独断だと難しい場合も多いですよね。

そんなときに、専門家にコンサルティングをしてもらえれば、自分に適している仕事に出会える確率が上がります。ぜひ試してみてください。

サイト

美容部員が正社員になるメリット

正社員として働くことには、収入やキャリアの面で多くのメリットがあります。ここでは、美容部員が正社員になることで得られる主な4つのメリットについて解説します。

安定した収入と充実した福利厚生

正社員の最大のメリットは、雇用の安定性です。月給制で収入が安定し、年に数回の賞与(ボーナス)が支給される企業がほとんどです。また、社会保険完備はもちろん、住宅手当や研修制度、社員割引制度など、福利厚生が充実している点も大きな魅力です。これにより、安心して長く働き続けることができます。

豊富なキャリアアップの機会

正社員は、長期的なキャリア形成を視野に入れた働き方が可能です。経験を積むことで、サブチーフやチーフ、店長といったマネジメント職への昇進の道が開かれます。さらに、本社勤務のトレーナーや商品開発、マーケティング担当など、店舗以外のキャリアパスを目指せるチャンスも豊富にあります。

ブランドへの貢献と責任感

正社員としてブランドの一員になることで、より強い責任感と当事者意識を持って仕事に取り組むことができます。店舗の売上目標達成に向けてチームで協力したり、後輩スタッフの育成を担当したりと、ブランドの成長に直接貢献している実感を得られるでしょう。

美容部員が正社員になるデメリット

多くのメリットがある一方で、正社員ならではの責任や厳しさも存在します。ここでは、美容部員が正社員として働く上で考慮すべきデメリットについて解説します。

売上目標やノルマのプレッシャー

正社員の美容部員は、店舗や個人の売上目標が設定されることが一般的です。目標達成へのプレッシャーを感じる場面もあるでしょう。日々の売上を意識し、お客様に積極的にアプローチする姿勢が求められるため、精神的な強さも必要とされます。

異動や転勤の可能性

全国に店舗を展開しているブランドの場合、会社の辞令による異動や転勤の可能性があります。新しい環境で働くことは成長の機会にもなりますが、ライフプランによっては大きな変化となるため、あらかじめ考慮しておく必要があります。

体力的な負担がある 

美容部員の仕事は、長時間立ち仕事や接客業が中心のため、体力的な負担が大きいことがあります。特に繁忙期は休みが少なくなることも。

給料が見合わない場合がある

働くブランドによっては、求められることが多い割に給与が見合わないと感じる場合もあるという先輩美容部員の声もあります。スキルや経験を積んでも給与があまり上がらないケースもあるので、就職する前に、そのブランドがキャリアアップの制度にも力を入れているかを確認しましょう。

美容部員の正社員の気になる「待遇」は?

美容部員 給与 年収

美容部員の正社員の待遇面を調査してみました。以下の視点で解説します。

  • ●平均月収・年収
  • ●勤務時間や休暇
  • ●福利厚生
  • ●キャリアパスや研修制度
  • ●労働環境

平均月収・年収

美容部員の正社員の平均年収は、求人ボックス給料ナビによると「382万円」。月収に換算すると「32万円」とされています。初任給の相場は21万程度が多いようです。

働く地域によっても給料には差があり、平均時給が最も高いのは「関東」となっています。

勤務時間や休暇

職業情報提供サイトjpbtagのデータによると、「化粧品販売/美容部」の労働問題は全国平均で「月162時間」とされています。日本人の女性の平均月間労働時間としては平均的です。

休暇については、土日祝日土日祝日に休めないことが多いです。年間休日は、120日以上の求人も多数見つかりました。リフレッシュ休暇を取り入れるブランドも増えてきており、年間休日数は多い印象です。

福利厚生

美容部員正社員の福利厚生は、ブランドによってさまざまです。POLAは福利厚生が手厚いと有名で、例えば、以下のような福利厚生があります。

POLAの福利厚生

  • ・社員食堂で健康増進
  • ・リフレッシュルームでリラックス
  • ・リモートワークやフルフレックス制度で自由な働き方を実現
  • ・その他リフレッシュ休暇・育児フレックス制度など多数

大手の企業になるほど、福利厚生は充実します。

キャリアパスや研修制度

キャリアパスや研修制度もブランドによってさまざまですが、初心者を歓迎しているブランドでは充実している傾向があります。例えば、オルビスのビューティーアドバイザーでは、個々のキャリアに応じて、以下のような研修が用意されています。

導入研修(未経験)ステップアップ研修キャリア形成支援
▶研修の目的   基礎的な知識や技術を身につけるお客さまへの提案力向上キャリアチェンジキャリアアップなどで力を発揮できるように
▶研修内容肌理論商品知識メイクタッチアップなどタッチアップコミュニケーションスキルの向上マネジメント研修本社留学
▶研修期間約2週間入社後2年間4段階の研修

初心者から美容部員の正社員になる場合は、オルビスのように、初心者向けの研修が充実しているブランドを選ぶのがおすすめです。

労働環境

正社員の美容部員の労働環境もブランドによってさまざまです。正社員として働くということは、長いキャリアを視野に入れている方も多いと思います。そのため、労働時間や休みやすさはしっかりチェックしておきたいところ。例えば、Aesop(イソップ)の場合は、以下のような労働環境となっています。(2025.10.1時点)

勤務時間 9:00〜21:00(実働:7.5時間)シフト制
休憩時間90分
雇用形態最初1年は契約社員→正社員に昇給(9割が入社半年後に正社員登用)
休日月9~10日 年間120日以上
休暇年次有給休暇・リフレッシュ休暇・忌慶休暇・私傷病休暇・産前産後の休暇・育児休暇・介護休暇
服装私服勤務エプロン貸与
手当被服手当 月4,000円
Wellbeing手当(昼食代補助)月1万円など

正社員の美容部員あるある4選

正社員の美容部員になると、いいことでも悪いことでも「あるある」があります。

  • ●メイクのスキルがアップ
  • ●土日休みが難しい
  • ●足がむくむことがしばしば
  • ●美容代がかさむ

それぞれの「あるある」を詳しくご紹介します。

メイクのスキルがアップ

正社員の美容部員になると、メイクのスキルがアップします。充実した研修を受けられますし、店頭に立つ時間も長いので、必然的と言えるでしょう。

土日休みが難しい

美容部員の休日は、平日が多いです。土日祝日は来店者数も増えるため、店頭の人員が必要になります。シフト勤務が多いですが、土日祝日はなかなか休めません。ただし、平日にお出かけできるので、空いている中を楽しめるというメリットもあります。

足がむくむことがしばしば

美容部員の仕事は立ち仕事。長時間立ちっぱなしということも少なくありません。勤務が終わる頃には足がパンパンにむくんでいることもあるようです。毎日のフットケアが欠かせません。

美容代がかさむ

社員割引で化粧品が買えるブランドもありますが、新しい商品が出たら試してみたり、メイクの練習をしたりと、必然的に美容代はかさみます。

また、売れる美容部員になるためには、メイクだけでなく、スキンケアやヘアケアなども抜け目なく行わなければいけません。そのため、毎月の美容代は一般的な女性よりもかかるでしょう。

美容部員の正社員には未経験からでもなれる!

美容部員・ビューティーアドバイザーとは

美容部員の正社員になるためのステップや、気になる待遇面などを解説しました。正社員として働く・転職するなら、女性でも長く働ける職場環境を選びたいですよね。待遇面は、ブランドによってさまざまなので、あなたのライフスタイルや未来図に合わせて、応募する前にしっかりチェックしてくださいね。

美容部員の正社員を目指したい方は、以下のステップに挑戦してみましょう。

【美容部員の正社員になるための3つのステップ】

  • 1.求人情報サイトで「正社員の求人情報」を集める
  • 2.正社員登用がある求人に応募する
  • 3.ひとりで探せいないときは転職サイトのサービスも活用する

【相談サービスのある美容部員のおすすめの転職サイト】

ミーテアップ

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