美容部員になりたい人は必見!覚えておきたい業界用語

美容部員 用語

美容部員(ビューティアドバイザー)とは、百貨店などにあるコスメカウンターでスキンケアやメイク製品の提案から、肌悩みのカウンセリング、化粧品販売までをトータルしてお客様に提供するお仕事です。今回は、美容部員(ビューティアドバイザー)を目指す方のために、覚えておきたいコスメ業界用語について解説します。面接対策にもぜひ活用ください。

まずは覚えよう!美容部員の基本用語

BA(ビューティーアドバイザー)                

BC(ビューティーカウンセラー、ビューティーコンサルタント)

ビューティーアドバイザー、ビューティーカウンセラー、ビーティ―コンサルタントの略。化粧品販売員の職種の一つで、化粧品や美容に関する知識と技術を生かして接客する美容部員を指します。美容部員の呼び方についてはメーカーやブランドにより様々な呼称があります。お客様の肌に直接触れ、メイクを行いながら化粧品の使い方を説明したり、悩みに合わせて商品を紹介・提案する役割があります。

カウンセリング

美容部員がお客様一人一人と対話をしながら、お悩みや要望に応える応対サービスを指します。カウンセリングを通じ、お客様に役立つと思われる製品や美容法の提案、商品やアイテムの使い方についての説明を行います。顔や肌などにコンプレックスを抱えている人が多い中で、相手を傷つけず尊重しながらコミュニケーションを重ねる中で、うまくニーズを聞き出すスキルとそれを解決するための知識・情報のアウトプットが求められます。が求められます。カウンセリングは化粧品の販売につながるケースがほとんどであり、お客様の肌やニーズに合ったコスメが提案ができた場合、次回以降も特定の美容部員からコスメを買う人も多いようです。

タッチアップ

美容部員が、商品を使い実際にお客様にスキンケアやメイクをすることを「タッチアップ」といいます。ブランドの商品やアイテムを肌で感じてもらえるよう、お客様のお肌に合わせた悩みを解決できるような提案や接客を行います。カウンセリングの後に実際にタッチアップをすることが多く、美容部員の腕が試される仕事と言えるでしょう。タッチアップの出来や、タッチアップ中のコミュニケーションによって購入が決まるケースもあります。タッチアップの出来栄えは、商品の購入に直結するため「美容部員にとって最も重要な仕事」であると捉えてよいでしょう。※また、お客様の手の甲などにアイテムを乗せて質感や香りなどを確かめてもらうことは「ハンドデモ」と呼ばれています。

テスター・サンプル

テスターとは現品をお試し専用にしたものを指します。容器に「テスター」や「見本品」といったシールが貼られ、使用性や香り、色味など確認するために、お客様が自由に試せるよう、通常はその商品が陳列されている場所に置かれます。店頭見本、現品試用見本、サンプルなどとも呼ばれます。手に取ってもらいやすいようテスターを並べておくことで、実際に手に取って見ているお客様の方へお声かけしやすいという一面もあります。

〇〇ゾーン

顔のエリアを表す際に、Tゾーン、Cゾーン、Uゾーンと顔の一部分をアルファベットの形に見立てて〇〇ゾーンと呼びます。お客様に商品の説明や使い方をわかりやすく伝えられるよう使います。

【Tゾーン】おでこから鼻筋にかけての部分を指します。Tの字型になっていることからTゾーンと呼ばれています。

【Cゾーン】眉の下から目尻の下までを結んだCカーブを指します。Cの字に見えることからCゾーンと呼ばれています。

【Uゾーン】あごや口の周りの部分をUゾーンと呼びます。また、顔の下の部分の輪郭をUゾーンと呼ぶこともあります。

【顧客・接客】に関する用語

美容部員 なるには

リピート(リピーター・リピート客)

再来店や再購入を意味します。一度来店されたお客様が、再来店されると「リピート客」もしくは「リピーター」と呼びます。もう一度商品を購入することを「リピート買い」と言います。

ロイヤルカスタマー

ロイヤルカスタマーとは、いわゆるお得意様を指し、固定客の中でも、特に自店での購入率が高く、売上に貢献してくれるお客様を意味します。

インバウンド

訪日観光客を指します。アフターコロナで海外からのインバウンド客が戻り、さらに円安により日本国内でのインバウンド需要は拡大し続けています。各ブランドでは、インバウンドに対応するために語学力を活かし活躍する美容部員募集も始まっています。

メンバー

主に、お店の台帳に名前や住所などの個人情報を登録しているお客様を指します。会員と呼ばれることもあります。呼称は、ブランドやメーカーによって異なります。

【商品】に関する用語

美容部員・ビューティーアドバイザー 商品陳列

■ロングセラー

長期間、売れ続けている商品のことです。昔から安定して利益を出し続けている商品のことを指します。

■ベストセラー

明確な定義はないですが、ある特定の期間内に大量に売れた商品のことです。ヒット商品を指します。

■デッドストック

長期間売れずに在庫として残っている商品のことです。また劣化や破損により販売できない在庫を指すこともあります。

■デパコス

主に、デパート(百貨店)で販売している化粧品ブランドやその商品を指します。一般的に高価格帯のコスメ商品が該当します。ドラッグストアやバラエティショップ等で購入される「プチプラ」「ドラコス」商品と対称的な用語として使われています。

【業務内容】に関わる用語

■ラウンダー

自社商品の売上を上げるため、メーカーから派遣され営業担当者に代わって店舗を巡回するスタッフを指します。 陳列を整えたり、商品を補充したり、ディスプレイやPOPを見直す等、売り場を整えます。

■コストパフォーマンス(略語:コスパ)

価格に対する効果や満足感の割合のことです。日本語では「費用対効果」とも言います。また、省略して「コスパ」と言われることもあります。

■セルフ

セルフ販売(カウンセリングをせずお客様が自ら商品を選び購入する形式の販売方法)やセルフ商品のことです。リピート買いや他で情報を既に得ているためカウンセリング等を必要としないお客様、またそうでなくても販売員に声をかけられることなく買い物したいというお客様に向けた販売方法です。

■ディスプレイ

商品の魅力を伝えアピールするために視覚的に演出をして陳列したり並べたりすることを意味します。お客様が商品を手に取りやすくなるよう、またオススメ商品や売りたい商品の購入を促すために、POPやショーカードなどのツールを使い効果的に演出をします。

■ゴールデンゾーン

お客様にとって最も目立つ場所、手に取りやすい場所がゴールデンゾーンです。オススメ商品や売れ筋商品はゴールデンゾーンに並べられることが多いです。

■ショーカード

商品についての情報を説明するためのカードです。お客様に商品の価格や特徴、使用法などを伝えるために商品の近くに置かれます。

■プライスカード

商品名と価格を記載したカードです。

■フェイス

小売り用語で、売り場で陳列した商品の最前面を指します。 また商品の表(ラベルが貼られている部分)のことを言う場合もあります。

■コルトン

主に内照式看板に使用される透過式のカラー写真フィルム「コルトン」を用いた看板のことを指します。

■ダミー

店頭で陳列用に商品に似せて作られた見本や模型。目的物の特徴を伝えるために使われます。また中に商品が入っていない空箱が使われることもあります。

ショッパー

広い定義では買い物客のことを意味しますが、美容業界では商品を購入した際にお渡しする買い物袋を指すケースが多いです。繁忙期は、製品がたくさん売れるためショッパーが不足するケースも多く聞きます。そのため、バックヤード業務ではショッパー補充が重要な仕事の1つになっています。お客様も各ブランドでデザインされたショッパーを持って帰ることも1つのお買い物の楽しみといえるでしょう。

■バックヤード

小売業においては、店舗内で商品を置く倉庫スペースやパッケージングを行うスペースを指します。

【スキンケア】に関わる用語

美容部員・ビューティーアドバイザー

■インナードライ

肌の内側は乾燥している一方で、肌の外側は皮脂でベタついてしまってる肌状態を指します。医学用語ではなく美容やエステ業界で使われる用語です。

■ターンオーバー

肌の細胞が新陳代謝により生まれ変わる仕組みが「ターンオーバー」です。一般的に、肌のターンオーバーは年齢を重ねるほど周期が長くなると言われています。

■セラミド

肌のターンオーバーの過程で生成される表皮の角質層にある「保湿因子」のひとつです。セラミドが不足すると肌のバリア機能が低下・乾燥しやすくなり、シワができやすくなります。

■メラニン

メラニン色素は体の皮膚・髪・目などに存在し、紫外線のダメージを防御する役割を担います。一方で、メラニンはシミの原因にもなるため、特に美容コスメ業界ではシミ対策の用語としてよく登場します。

■PA

「Protection Grade of UV-A」の略です。紫外線A波をカットする防御力を表します。4段階で表示され「+」が多いほど防止効果は高くなります。

■SPF

「Sun Protection Factor」の略です。紫外線B波をカットする防御力を表します。最高値は50で、数値が大きいほど防止効果は高くなります。

■ブルーベース(ブルべ)

生まれ持った肌のベースが、ブルー(青み)よりの肌を指します。手のひらが「赤色・ピンク色」の色味が強く、瞳や髪の色が「ブラック・ダークブラウン」といった特徴があります。

■イエローベース(イエベ)

生まれ持った肌のベース、イエロー(黄み)よりの肌を指します。手のひらが「黄色・オレンジ色」の色味が強く、瞳や髪の色が「ライトブラウン・ブラウン系」といった特徴があります。

まとめ

今回は、美容コスメ業界で使われる専門用語の一部を紹介しました。

美容部員に興味のある方、お仕事として検討している方は、面接対策にもぜひ活用ください。

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